第110話
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「………あの。局長達がどのあたりに潜伏しているとかわかりますか?」
「いや、さすがにわしらもその事については彼らからは聞いておらん。まあ、わしやデリックの代わりに村人達を代表してヴァイスハイト殿達と情報を交換し合っているハロルド君ならもしかしたら知っているかもしれんが………」
そしてロイドに尋ねられた村長は答え
「ハロルドさん……!?」
村長の答えを聞いたロイドは驚いた。
「そういえば……家族で遊びに行くと言っていたような。」
ティオはある事を思い出し
「うむ、ちょうど異変の時、一家で遊びに来ておってな。その後すぐに街道の移動制限が出されたからそのまま留まっているんじゃよ。」
ティオの言葉を聞いた村長は頷いて説明した。
「そうだったんですか……」
「ハロルド君の一家なら宿の2階に滞在しておる。よかったら顔を出すといい。」
「ええ、わかりました。」
「さっそく訪ねてみようか。」
その後ロイド達はハロルド達が滞在している宿屋の部屋に入った。
「あー、おっきなワンちゃんだ〜!」
ロイド達が部屋に入るとコリンがツァイトを興味深そうな表情で見つめ
「皆さんは……!」
「おお……ロイドさん!よかった……ご無事だったんですね!」
ソフィアやハロルドはロイド達を見て明るい表情になった。
「……ハロルドさん、どうもお久しぶりです。」
「……『おっきなワンちゃん』とは私のことだろうか?」
ロイドはハロルドに会釈をし、ツァイトは尋ね
「ふふ、ナイスな呼称かと。」
(……もしこの場で姿を現せば我も『おっきなクマさん』と言われそうだな……)
ティオは静かな笑みを浮かべ、ラグタスは冷や汗をかき
「そうだよねー。ツァイト、とっても賢くておっきなワンちゃんだよ♪」
キーアは嬉しそうな表情でいい
「アハハ、神狼も形無しだね。」
ワジは笑い
「何だかフェミリンスさんの件以降、伝説の存在のイメージがどんどんと崩れているような気がしているのだけど……」
「フフ、確かにそうかもしれませんね。」
エオリアは冷や汗をかき、リタは微笑んでいた。その後ロイド達はハロルド達に事情を説明した。
「ロイドさんたちが逮捕されたという噂を聞いて本当に心配していました。何でも脱走犯として指名手配されたそうですが……ご無事そうで本当に良かった。」
「はは……ありがとうございます。」
安堵の表情で言ったハロルドの言葉にロイドは笑顔で答え
「あの、他の支援課の皆さんはどうなさったんでしょうか?」
「……残念ですが、離れ離れになっています。詳しい居場所もわからない状態で……」
心配そうな表情で尋ねた
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