第8話 邂逅は突然に
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「――――貫き穿つ死翔の槍!!」
自由を奪われたと思われる謎のクー・フーリン目掛けて、神殺しの一撃が籠った二本目の魔槍がど真ん中に当たる。
これに耐えられるものなど存在しえないだろうと思われる程の絶技による影の女王の宝具展開だったが、もの凄い轟音が過ぎ去ると同時に煙も晴れると、そこには無傷と思われる謎のクー・フーリンがさも当然と言ったように健在だった。
「馬鹿なっ!?」
「今の余ならば兎も角、スカサハの彼女のあの一撃を耐えると言うのか!?」
「・・・・・・・・・」
確かに信じがたい結果だろうが、スカサハは如何やら予想範囲内だったようで、特段驚きもせずにただ淡々と冷静に観察していた。
(百歩譲ってガイアの抑止力のバックアップを受けていたとしても、無傷などあり得ない。で、あるならば・・・・・・)
「――――私の馬鹿弟子の姿を偽った不届き者よ。貴様は何者だ?何故、私を狙う」
『貴様ガ私(仮称)ヲ求メタのだロう?』
「何を馬鹿な・・・?百歩譲って本人なら兎も角、今も直姿を偽るどこぞの馬の骨なぞ求めた覚えなど無い!」
完全なる侮蔑と受け取ったスカサハは、表情は何時も通りだが、何時もとは比べ物にならない殺気を全身から発していた。
しかし殺気を向けられている当人は、何所までも自分のスタンスを崩さない。
『私(仮称)は求めラレナい限り、現れナイ。ソれよりも汝は何故拒ムノダ?自分を殺しテクれル者ヲ渇望シテイたのダろう?』
「それを何所ぞの誰かに答える気は無いと言ってるのだ!」
『・・・・・・・・・・・・』
絶対なる拒絶を受けた謎のクー・フーリンは、踵を返して出て行こうとする。
「逃げるのか!?」
「あそこまで拒まれりゃ、いる意味無ぇからな」
――――何よりも。
『「時間だ」』
瞬間、謎のサーヴァントは天から伸びてきた黒いパスに引きずり吸われる様に掻き消えて行った。
「なんだったんだ・・・」
その光景に誰かがポツリとつぶやいた。
−Interlude−
謎のサーヴァントは黒いパスの流れに従って、川神山の山頂に流れて行った。
そしてそこに倒れ伏している存在が終着地点の様で、その者に全て収まるように入ると、それ――――黒子は起き上がる。
「・・・・・・・・・」
山頂から冬木市と
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