第8話 邂逅は突然に
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は尽きないが、そんな彼女をよそに事態は進む。
「問答など無駄だシロウ!それとまともな――――」
「無駄かどうかは知らねぇが、目的ならあるぜ?」
それは士郎達に向いたまま、スカサハに大鎌らしきものを向けた。
「お前らには用は無ぇ。俺の目的は師匠を殺してやるだけだ」
これで問答は終えたと言わんばかりに、周囲の反応を見ることなくスカサハを殺しに掛かろうとする。
しかしその行動を読まれていたようで、スカサハに向けて突っ込んでいた謎のサーヴァントの真横に来た士郎とシーマはすかさず斬りかかる。
『させるかッ!』
だがそれを軽くあしらう様に、大鎌の様なモノで切り払う。
しかしそれにもめげずに2人は喰らい付く。
その幾度もぶつかり合う金属音の響きも、結界の機能の一部の防音により、周辺にまで騒音としてまき散らす事は無い。
「っ!」
「まだまだ!」
しかし当人らはそのような事を気にする事も無く、剣戟を繰り返していく。
切り払われては剣の宝具で防ぎ、また突っ込む。
砕かれては何度も干将莫邪を投影して、斬りかかり或いは投擲していく。
『・・・・・・・・・』
この禍々しき謎のサーヴァントからすれば、現在の2人は格下である事に変わりはない。だが、こうまで粘られ続けられては流石に目障りと判断されたのか、士郎達が来るまでに気絶させた者達と同じ末路を追わせる為に、大鎌を持つ手とは逆の腕を向ける。
『!』
しかしそこで、結果的に放置していたスカサハから増大する魔力量を感知してから彼女へ向くと、如何やら宝具の展開に入る体勢だった。
−Interlude−
スカサハと言えば、クー・フーリンに気付かれるのは百も承知であった。
しかしこの一撃で、最初の違和感と先程からの疑問をまとめて解消するきだ。
――――クー・フーリンに防戦一方に追い詰められてから、何故こうまで自分より強いのか?
――――そもそも目の前に来るまで、如何してサーヴァントの反応をクー・フーリン本人であると認識できなかったのか?
――――そして何よりも、何故クー・フーリンの事を覚えている筈の士郎が何者かと聞いたのか?
(それらを一緒くたにした、この一撃で全て見極める!)
普段は一本だけの魔槍を、もう一つ増やして謎のクー・フーリン目掛けて突っ込む。
「刺し穿つ、突き穿つ――――」
『!』
此方の動きを察した士郎達の攻撃が上手く陽動になり、変則的な軌道を走る一本目の魔槍が刺さっているかは不明だが、確実に当たっており、宙に縫い付けられる。
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