第29話
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は敵わず、敗北した。
「……できたな……」
「…………ん…………」
リィンとマキアスに勝利したラウラとフィーは互いの拳を合わせた。
「ははっ…………」
「……ふふっ……」
「ハアハア……君達な……自分達だけの世界に浸ってるんじゃない……!」
互いに微笑み合っている二人を見たマキアスは呆れた表情で指摘し
「はは……何て言うか……とんでもないコンビが生まれたかもしれないな……」
リィンは苦笑した。
「ふふ……フィー、どうせならもう一戦共にしないか?」
「ん。わたしもちょっと戦い足りないって思った所だもの。」
「ちょっ……もう、僕達はこれ以上は無理だぞ!?」
戦意が高まっている様子の最強コンビの様子を見たマキアスは慌て
「わかっている。―――待たせたな、レン。最後は私とフィーの二人とそなたとの模擬戦だ。実技テストの時同様私達がそなたを戦闘不能にするか、”得物を使わせれば”、私達の勝ちと言う事にさせてもらうぞ。」
「実技テストの時同様レンは体術のみで戦う事になるけど……アーツやアイテムなら使ってもいいよ。――――最も使う暇なんて与えないけど。」
「うふふ、舐められたものね。”戦術リンク”ができたくらいで体術でも体術を専門としている人達と同じように戦えるレンに勝てると思っているなんてね。―――ちなみに二人が勝利した時レンはどうすればいいのかしら?」
ラウラとフィーに見つめられたレンは意味ありげな笑みを浮かべて二人と対峙して体術の構えをして問いかけた。
「私達が勝利した時………レン、そなたに秘められている”謎”――――”猟兵”だったフィーと何故知り合いであるのか、そして士官学院に来る前のそなたは一体何の”仕事”をしていたのか……その二つを教えてもらおう。」
「あら、たったそれだけでいいの?レンには他にもたくさん秘密があるけど。」
ラウラの条件を聞いたレンは目を丸くして訊ねた。
「フフ、確かにそなたの他の謎も興味はあるがそれは”小剣聖”であるそなたに本来の得物であるその双剣を抜かせて”本気”のそなたに勝利できなければ、他の謎を聞く”資格”はない。」
「なるほどね。――――ま、約束通り始めましょうか……と言いたい所だけど”時間切れ”のようだから、また今度ね♪」
「え…………」
ラウラの話を聞いて納得した後に小悪魔な笑みを浮かべて呟いたレンの答えを聞いたフィーが呆けたその時
「お前達、何をしている!」
男性の声が聞こえて来た。
「へ……」
「あ。」
声を聞いたマキアスやフィーが呆けたその時、巡回の憲兵がリィン達に向かって駆け付け
「うふふ、レンは先に戻ってみんなの代わり
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