第29話
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ても。でも、報酬は自分の手で掴み取るのが猟兵の流儀……それでいい?」
疲れた表情で答えたフィーは真剣な表情で双銃剣を構えてラウラを見つめ
「フフ、よかろう……だが、”報酬”のつもりはない。勝利の勲とさせてもらおう。」
対するラウラも大剣を構えて不敵な笑みを浮かべた。
「……上等。」
ラウラの答えに満足したフィーは不敵な笑みを浮かべて闘志を高め
「き、君達、もう十分気が合ってるだろうが!?」
「うふふ、とんだ茶番ね♪」
「はは……」
マキアスは呆れた様子で指摘し、レンは小悪魔な笑みを浮かべ、リィンは苦笑した後ちょうど二人の真ん中になる位置から距離を取った場所に向かった。
「―――立ち合いは引き受けた。危険だと判断したら止めるから全力でやり合うといい。」
「ああ……!」
「感謝。」
リィンの言葉に二人は頷き、そして!
「はああああっ……!」
「……ふぅぅぅっ…………」
互いに闘気を練って闘気を全身に纏い
「―――始め!」
リィンの合図を元に戦闘を開始した!
二人の戦いは一進一退の戦いで、互いの奥義がぶつかり合ったその時、リィンの戦闘終了の合図が入り、戦闘を終えた二人は互いに地面に倒れて息を切らせていた。
「はあっ……はあっ……」
「……はぁっ、はあっ……」
「こ、これは……なあ、リィン。どっちの勝ちなんだ?」
息を切らせて地面に倒れている二人の様子を見たマキアスは結果をリィンに尋ね
「立ち合いを引き受けたのに申し訳ないんだが……引き分け、としか言えないな。」
「そ、そうか……」
(んー……実技テストの時から感じていたけどフィーは以前より腕が落ちているわね……ま、ランディお兄さんみたいに”猟兵”生活から離れてブランクがあるから仕方ないかもしれないわね。)
苦笑しながら答えたリィンの答えを聞き、静かな表情で二人を見つめ、レンは首を傾げてフィーを見つめていた。
「ふふ……まあ、仕方あるまい…………いずれ精進の暁にでも取っておくとしよう……そなたともいずれ決着をつけたい所だしな……」
「って、何で俺まで!?」
「はは……まったく。」
「クスクス、ご愁傷様、リィンお兄さん♪」
「……わたしの負け。」
ラウラの言葉に驚いているリィンをマキアスとレンが微笑ましく見守っている中、フィーが静かな口調で意外な言葉を口にした。
「え……?」
フィーの口から出た予想外の答えを聞いたラウラは起き上がってフィーを見つめた。
「夜間戦闘は猟兵の十八番……フラッシュまで使ったのに決着をつけられなかった……昼間だったらよくて引き分け
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