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魔法少女リリカルなのは -Second Transmigration-
第2話 日常の中で
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を始めた。





それから1時間後、俺と父さんは家に戻って朝食を取る。その後、荷物を持って外に出ると


「おはよう悠里くん!」

「おはようなのは」


出迎えたのはご存知、原作主人公の高町なのは。笑顔が可愛いいい子。正直、俺には勿体ない幼なじみだと思う。本当に。


「ほら悠里、そろそろバス来るから、早くなのはちゃんと行ってこい」

「うん。行ってきます」

「行ってきます、琉聖さん!」


俺となのはは家を出て迎えのバスの来るところへ向かった。





琉聖side

悠里となのはちゃんが幼稚園へ向かうと、俺は一通りの家事を終わらせてから高町家へ向かう。呼び鈴を鳴らすと中から士郎が出迎えてくれた。


「悪いな。もうすぐ半年なのに、迷惑かけて……」

「気にするな。長い付き合いだろ?……それに、あんな事があったんだ。悠里くんも心配だろ?」


士郎の言ってることは正しかった。あの日、愛莉が死んだ日から俺は仕事に行っておらず、今日まで悠里の世話をしていた。実際、今のままでは仕事に集中できるわけがなく、俺は家事に逃げていた。


「悠里が聞いたらなんて言うかね……いや、気付いてるんだろうけどさ」

「あの子も勘は鋭いからな。言わないだけかもしれないが……」

「ただ、今家を空ければ、悠里に危険がでる可能性もあるからな。……バカな親戚共の金銭争いに、あいつを巻き込む訳にはいかない」


幸い俺の仕事で蓄えた金があるので、生活には困らない。ただ、悠里に内容を仕事の内容が出せないのが心苦しいけどな……


「とにかく、お前はまず悠里くんを心配させるなよ。あの子は強いが、まだ子供だからな」

「強い、ねぇ……」

「どうかしたか?」

「いや……愛莉の葬式とかであいつは泣かなかったけどさ……終わったその日の晩……あいつ泣いてたよ……笑っちまうよな。あいつの親なのに、辛くないわけ無いのに、気付いてやれないなんてよ……」


葬式が終わった夜、悠里は仏壇の前で愛莉の写真をジッと見ていた。俺は歩み寄って顔を見るとそこで、泣いているのに初めて気付いた。声は出さなかったが、瞳からは涙が流れて頬を伝っていた。
悠里が泣いていたのを俺は初めて見た。確かに悠里は鍛錬を辛いとは言わなかったし、葬式も泣かなかった。初めはただ強いからと思っていたが、そんなわけはない。悠里はただ、人前でそれを見せたくなかっただけだ。誰にも心配されたくなくて、誰にも泣いてるところを見られたくなくて、それで一人で泣いていたのだ。


「悠里の奴、変な所で見栄っ張りだからな……もっと子供らしくしとけっての」

「それをお前が言えるのか?仕事で構ってやれない時もあったんだ
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