10話目 目標
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すげえなそれ」
グレイは自分のポケモンの食費が80%減った状況を想像した。
(だいぶ旅が楽になるな。ほとんど自分の飯の心配だけすれば良いって事か?)
捕らぬ狸の皮算用であることは分かるが、想像しただけで嬉しくなった。
「どう? ジムバッジに興味が湧いたかしら?」
「ああ湧いた! 今すぐにでも手に入れたいね」
「そう? じゃあヒトツシティにいるジムリーダーに挑戦したらどうかしら? ヒトツシティは、このコンドシティの隣町よ。ヒトツシティ行きのバスが1日3本あるから簡単に行けるの」
「そうか、ちょうどいいな」
「ヒトツシティのジムリーダーは、ドラゴンに関するポケモンの使い手よ。人生経験豊富そうなお爺さんがジムリーダーなの」
「ん? なんで、そんなに詳しいんだ?」
「アタシ、3日前にヒトツシティのジムリーダーとバトルして、バッジを手に入れたのよ。アタシにとって初めてのバッジよ」
ほら、と言ってエレナはグレイにバッジを見せてくる。
「おお! これが……10%割引になる魔法のアイテムか!」
「ジムバッジをそういう風に言わないでくれるかしら……」
「あ……ごめん……」
グレイは自身の失言に気がついて謝った。手加減してくれるとは言え、ジムリーダーが大きな壁である事は容易に想像ができる。そしてジムバッチが、激闘の末に手に入れた大切なものであることも。
「とにかく……アナタなら、ジムバッジを持っていない挑戦者に対して使われるポケモンになら勝てると思うの」
「そうか? まあジムバッジを持ってるエレナと互角に戦えたし、そうかもな」
「そうよ。ところで……アナタの持っているポケモンの中で、アナタにとって切り札となっているポケモンは誰なの?」
「切り札? あんまり考えたことないが……強さで言えばKK、ギャラドスだな」
「やっぱりそうよね。グレイ、きっとヒトツシティのジムリーダーとの戦い、面白いことになると思うわ」
「ん? なんでだよ?」
「だって、あのジムリーダーが使うメンバーの切り札ポケモンはギャ――……」
「ん? ジムリーダーの切り札がなんだって?」
「いえ、なんでもないわ。ジムリーダーの使うポケモンが何なのか、自分の目で確かめることね」
「ん? よく分からないが、そうするよ」
エレナが何を言おうとしていたかは分からないグレイは、適当にそう返事した。
「さて、アタシはそろそろ行くわ」
「ああ、色々教えてくれてありがとうな。バトルも楽しかったぜ」
「こちらこそ。アナタとのバトルで、アタシたちは一段と成長することができたわ。またどこかで会いましょう。それじゃ」
去っていくエレナに、グレイは声をかける。
「エレナ!」
「なに?」
「次は負けないからな!」
グレイの言葉に一瞬驚いた様子を見せたエレナは、
「
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