7話目 決心
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撃。チョロネコは男を狙え」
敵のオーベムは、男に向かうチョロネコを阻止しようとチョロネコの攻撃を受ける。さらにそこへ、ギャラドスとビビヨンの攻撃がオーベムに直撃する。
男が叫ぶ
「ポケモンに指示して人を攻撃させるなんて、どういうつもりだ!」
「てめえが先にやったんだろうが! 死ね!」
暴言を吐きつつ、グレイは内心安堵していた。
(あの男がチョロネコに向かって“サイコキネシス”を指示する程の馬鹿じゃなくて助かった。もし“サイコキネシス”を指示してたら、あの男にチョロネコの攻撃が本当に当たるところだった。オレもこの年齢で犯罪者に成りたくはねえからな……)
敵のオーベムは、男への攻撃を防ぐために行動が制限される。ギャラドスとビビヨンに好き放題に攻撃されようとも、男を守るためにチョロネコを優先的に攻撃する必要がある。ギャラドスに吹っ飛ばされても、急いで戻って男とチョロネコの間に割って入り、攻撃を受け止める必要がある。
グレイの読み通り男は小心者であり、自分が狙われているという恐怖によって冷静な判断――グレイが本気で男を狙っている訳ではないと気がつくこと――ができずにいた。
壮絶な集団リンチの末、敵のオーベムは戦闘不能となって倒れた。
********
時は少し遡って、エレナが逃げた女を追ってグレイと別れた頃。
逃げる女とレパルダスに対して、エレナはチルットというポケモンを出して追わせることにした。
チルット、わたどりポケモン。ノーマルタイプと飛行タイプを併せ持つポケモンである。見た目は、空色の丸い体に、雲のような綿のような翼をもつ鳥のポケモンである。
(空を飛べるチルットなら、あの女を見失うことはないはず)
エレナはそう考えてチルットを出したのだ。
「鳥ポケモンなんか出しやがって、鬱陶しいんだよ! レパルダス“どろぼう”」
目つきの悪い女は、エレナが出したチルットを潰すために、逃げながら攻撃を指示した。
“どろぼう”は、悪タイプの攻撃技である。泥棒という言葉の意味と同じく、相手が持っている物を盗む効果もある。
「チルット“みだれづき”」
エレナも対抗して、チルットに攻撃の指示を出す。
“みだれづき”は、連続で相手を突いて攻撃するノーマルタイプの攻撃技である。1発ごとにそれなりの威力があり、連続した攻撃をまともに全部くらうと大きなダメージを受ける。
敵のレパルダスの“どろぼう”攻撃がエレナのチルットに当たる。その直後、チルットの“みだれづき”の連撃がレパルダスを襲う。
チルットもダメージを受けてよろめくが、それ以上にレパルダスもダメージを受けて地面に転がった。
「テメエ、よくもやりやがったな! ここでテメエごと潰してやる!」
ダメージを受けて転倒したレパルダスを見た女は、逃げるの
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