7話目 決心
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ン“むしのていこう” チョロネコ“みだれひっかき”」
ギャラドスが技“かみつく”で、敵のオーベムに噛みついて動きを止め、チョロネコが“みだれひっかき”の連撃をくらわせ、遠くからビビヨンが攻撃技“むしのていこう”で狙撃する。
「オーベム! “サイコキネシス”だ」
敵のオーベムは噛みついているギャラドスに向かって“サイコキネシス”を放つ。
“サイコキネシス”をくらったギャラドスは派手に吹っ飛んだ。それなりにダメージを受けたようだ。
グレイは敵のオーベムを見ながら考える。
(3体がかりで攻撃したが、そんなに大きなダメージを与えたようには見えない。それに対して敵の“サイコキネシス”だけでKKはあのダメージ。やっぱあのオーベム強ぇな)
グレイが観察して考えていると、
「“サイコキネシス”だ」
今度はグレイに向けて“サイコキネシス”が放たれる。
「クソが!」
グレイは考えを中断してなんとか“サイコキネシス”を避ける。
次にグレイは、性格の悪そうな男を見ながら考える。
(ポケモンのオーベムは強いが、トレーナーの男の方はカスだな。さっきから『“サイコキネシス”だ』しか指示してない。オーベムをあそこまで育てたのも別の奴だな、きっと)
ギャラドスとオーベムが小競り合っている間に、グレイは分析を続ける。
(トレーナーの実力的にもカスだし、不良としてもカスだな。あいつは小心者だってオレの直観が告げている)
相手の分析が終わったグレイは、立てた作戦を実行する。
「チョロネコ! こっちに戻れ」
グレイの指示で、チョロネコがグレイの横に戻ってくる。
「“サイコキネシス”だ」
再びグレイを狙った一撃。対してグレイは“サイコキネシス”をチョロネコに受け止めさせた。そして男に向かって言う。
「おい、あんた! 知らねえのか? チョロネコは悪タイプだ。悪タイプのポケモンにエスパータイプの攻撃技“サイコキネシス”は全く効果が無い」
「そ、そんな事は知っている! そ、それがどうした?」
グレイはわざわざ説明して、“サイコキネシス”がチョロネコに効果が無いという事実を強調した。相手にそれを知らせた上で、新たな指示を出す。
「チョロネコ、あの男に“みだれひっかき”だ」
ポケモンではなく人間への攻撃指示に、チョロネコは一瞬戸惑った様子を見せる。
(ああ……そういえば、こいつはバトルでない暴力の世界は初めてだったか……)
思い至り、再度強くチョロネコに指示する。
「これはバトルじゃないんだよ。いいからあの男に“みだれひっかき”」
チョロネコは指示を遂行すべく、男に近づく。
男はひどく焦りながら叫ぶ。
「オ、オーベム!! あいつをなんとかとめろ!! お前が攻撃を受け止めろ!!」
「KK、ビビヨン、全力でオーベムを攻
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