6話目 性悪猫
[1/5]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
コイン、ギラド、グレイ、のコイキング売り一行がツギシティを離れてから2週間が経っていた。一行は新たな町コンドシティで商売をしていた。
一行はこの2週間で、コンドシティの他にも3つの町を巡り商売をした。
グレイによるステマ活動の効果は意外にも高く、コイキング売りの客層に変化があった。
今までの主な商売相手は、観賞用にコイキングを求める者、祭りなどでコイキングを大量に必要とする者、あるいは商売人コインの面白い喋りの見物料の代わりとして買っていく者、もしくはコインに騙され……ではなく説得されて秘密のポケモンコイキングを欲しくなった者、などであった。
しかしグレイがステマ活動を始めてからは、ギャラドスが欲しくて進化前のコイキングを買っていくトレーナーが新たな客層に加わった。
さて、この2週間に起こった出来事としてもう1つ。グレイは新たな手持ちポケモンとして、チョロネコを仲間に加えていた。
チョロネコ、しょうわるポケモン。悪タイプのポケモンであり、紫色の猫のようなポケモンである。
一般にチョロネコはとても悪戯好きなポケモンであることで知られており、遊びで人の持ち物をよく盗む。さらに厄介なことに、盗まれた人に対して可愛らしい仕草を見せて、見事に糾弾を回避する術をもっている。
グレイのチョロネコも例外ではなく、グレイもよく持ち物を盗まれ、そのたびに可愛らしい仕草を見せられてつい許してしまうという経験を何度もした。
しかし、『自分の持ち物を盗むなら良いが他人の持ち物は絶対に盗むな』とチョロネコに釘をさしていたにも関わらず、対戦相手のトレーナーの財布を盗んできた時にはさすがにグレイもキレた。折檻として常に戦闘に飢えているグレイのギャラドスの戦闘相手をやらせた。ギャラドスが飽きるまで。
折檻した後、今日に至るまでチョロネコがグレイ以外の他人の持ち物を盗む事案は発生していない。
今グレイが訪れているコンドシティにもトレーナーが集まる広場や公園がいくつかあり、グレイは1日ごとに場所を変えてステマ活動をしていた。
夜になり、仕事終わりの地元のトレーナーや旅人のトレーナーで賑わう広場。グレイは慣れたように適当なトレーナーを探し、バトルを始めようとしていた。相手は若い女性のようだ。仕事終わりの地元の人といった様子である。
バトルのルールは、互いに使用ポケモン3体で戦うことになった。
相手トレーナーは、モグリューを繰り出した。
モグリュー、もぐらポケモン。地面タイプのポケモンであり、両手に大きな爪をもつモグラのようなポケモンである。
対してグレイはチョロネコを出した。
ところで、グレイはコイキングの進化後のポケモンであるギャラドスでバトルすることで、コイキングのステマをすることを目的としている訳だが、いつも最
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ