6話目 性悪猫
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は、完全に不意を打たれた。相手の“こうそくスピン”を避けることもできず、自分の“みだれひっかき”を相手に当てることもできず、ただ相手の技の直撃を待つしかなかった。
モグリューの“こうそくスピン”がチョロネコに直撃した。
(マジか……敵ながら見事なタイミングだな……!)
相手の指示が少し遅ければ、チョロネコに分がある“みだれひっかき”同士の戦いによってチョロネコが勝っていたはずである。
逆に相手の指示が少し早ければ、チョロネコは相手の動きに対応して攻撃できたはずである。
相手の絶妙な指示のタイミングに驚いたグレイだが、気を取り直してチョロネコに指示を出す。
「チョロネコ! “みだれひっかき”」
「モグリュー! “あなをほる”」
チョロネコの放つ“みだれひっかき”を、モグリューは地中に潜って避けた。
(相手の“あなをほる”を1発耐えられるか……?)
チョロネコは予想外の“こうそくスピン”を受けたことで、体力が減っていた。相手の“あなをほる”を1発耐えられるかどうか、微妙なところであった。
「チョロネコ! “みだれひっかき”をしながら相手を待て。相手が姿を現したらすぐ当てろ」
グレイは、チョロネコとモグリューの戦いにおける最後の指示を出した。
(相手の“あなをほる”を耐えられれば勝ち。耐えられなければ負け。これ以上の指示は不要だろう)
そう考えていたグレイだが……。
「モグリュー!! 練習した例のコンボ、やってみよう!!」
相手が地中のモグリューにも聞こえるような大声を出したことで、グレイにも緊張がはしる。
(例のコンボ……? 何が始まるんだ?)
グレイが思った直後、チョロネコの真下から相手のモグリューが勢いよく飛び出す。相手の“あなをほる”攻撃である。
しかし、ただの“あなをほる”攻撃ではなかった。モグリューの体が高速で回転している。モグリューの“こうそくスピン”である。
チョロネコはグレイの指示通り“みだれひっかき”をしながら相手を待っていて、相手が姿を見せた瞬間に攻撃しに行ったが、それよりも早く相手の“あなをほる”&“こうそくスピン”のコンボが決まった。
チョロネコは倒れた。相手のモグリューの勝利である。
チョロネコをモンスターボールに戻し、グレイは2体目のポケモンとしてギャラドス出した。
弱っていた相手のモグリューはギャラドスの攻撃を1発受けて倒れた。
続く相手トレーナーの2体目のポケモン、3体目のポケモンもギャラドスが倒した。戦術などは特になくギャラドスが力ずくでゴリ押しして倒したので、特筆すべきことはなかった。
相手を実質2体倒したギャラドスに対して、チョロネコは惜しくはあったが1体も倒せていない。
グレイの指示にも原因はあるが、今のギャラドスとチョロネコの力の
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