6話目 性悪猫
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それなりの威力があり、連続した攻撃をまともに全部くらってしまうと大きなダメージを受けてしまう。
(あ……“どろかけ”の対処法、あったじゃん)
グレイはチョロネコが“みだれひっかき”をするのを見て、新たな作戦を思いつく。
「チョロネコ! “みだれひっかき”! そのまま前進」
チョロネコは“みだれひっかき”による連撃で相手の“どろかけ”をはじきながら、モグリューに近づく。
「モグリュー! 動いて色んな角度から“どろかけ”」
相手のモグリューも色んな角度から“どろかけ”を放つが、全て“みだれひっかき”ではじかれる。
チョロネコはモグリューとの距離を詰め、“みだれひっかき”をくらわせる。チョロネコの連撃がモグリューの体力をみるみる削っていく。
「モグリュー! “みだれひっかき”」
相手も同じ技を使ってきたことで、両者の同じ技が正面からぶつかり合う。
しかし、モグリューの“みだれひっかき”の方が手数も威力も高く、今度はモグリューの連撃がチョロネコの体力をあっという間に奪っていく。
「チョロネコ! 頑張って避けろよ! いつもオレの持ち物盗んでる時の動きはどうした!?」
グレイの指示により、チョロネコは技を正面からぶつけ合うのはやめて、素早い動きで相手の連撃を避けながら自分の連撃をくらわせる。
再びモグリューが体力を削られる側になった。
相手トレーナーは“みだれひっかき”の連撃合戦には勝てないと判断し、指示を出す。
「モグリュー! 1回距離をとって!」
「チョロネコ“おいうち”」
“おいうち”は悪タイプの攻撃技であり、逃げる態勢の相手に放つと特に威力が大きくなるという特徴がある。
距離をとろうとする――つまり逃げる態勢をとっている――モグリューに、チョロネコの“おいうち”が見事に決まった。
(あと少し攻撃すれば、モグリューは倒せるだろう)
チョロネコの“おいうち”が直撃した影響か、モグリューの体力は限界に近いようであった。
「モグリュー“みだれひっかき”! そのまま前進」
先ほどグレイが使ったのと同じ手を、相手も使ってきた。
(どういうことだ? “みだれひっかき”同士の戦いなら、相手に勝ち目はないはず……倒れる前に“あなをほる”を最後に1発くらわせてくると思ったんだが)
疑問を持ちながらも、グレイは応戦する。
「チョロネコ! こっちも“みだれひっかき”」
お互いの連撃がぶつかり合うその直前、チョロネコは相手の連撃を避ける姿勢をとり始めた。しかし、さらにその直前、すでに相手が新たな指示を出していた。「モグリュー“こうそくスピン”」と。
“こうそくスピン”とは、体を高速で回転させながら相手に突っ込むノーマルタイプの攻撃技である。
完全に相手の“みだれひっかき”を避ける態勢だったチョロネコ
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