5話目 青い龍
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ゴンは巻き付いたギャラドスに爪を立て、全力で引き裂いた。ギャラドスの締め付けが少し緩む。
「カビゴン! “たいあたり”」
締め付けが緩んだ隙にギャラドスの拘束から逃れたカビゴンは、“たいあたり”をくらわせようと動き出す。
「KK! 攻撃を受けろ!」
カビゴンの“たいあたり”に対して、ギャラドスは防御の態勢をとって攻撃を受けた。
「KK! 締め上げろ!」
カビゴンの技“たいあたり”が終わった直後の隙に、再びギャラドスはカビゴンの首に巻き付いて締め上げる。
「カビゴン! また爪で攻撃」
「KK! 拘束を緩めるな! とにかく攻撃!」
先ほどと同じく、相手のカビゴンは巻き付いたギャラドスに爪を立て、全力で引き裂いた。しかし、今度はギャラドスの締め付けが緩むことはなかった。
ギャラドスは、カビゴンをさらに強く締め上げ、“かみつく”で攻撃し、噛んだまま引きずり回したりして、とにかく激しい攻撃を続ける。
一方相手トレーナーはカビゴンに、爪でギャラドスを引き裂いたり、転がってギャラドスを体で潰したりするなどの指示を出し、なんとか拘束から脱出しようと試みる。
両者とも激しい肉弾戦を繰り広げていて、互いに相手にダメージを与え、体力を奪いあっていた。
しかし、肉弾戦による本当の争点は、ギャラドスの締め上げから脱出できるかどうかであった。カビゴンは巻き付かれた態勢では攻撃技“たいあたり”を使うことができない。一方ギャラドスは締め上げながら攻撃技“かみつく”を使うことができる。
ポケモンが使う「技」は、とても強力な効果や威力を生み出すことができる。
一方だけが技を使える状況は、バトルにおいては形勢が大きく傾いている状態と同義である。
ギャラドスとカビゴンによる肉弾戦がしばらく続いた。カビゴンはギャラドスの締め上げから抜け出せないでいた。
しかし、相手トレーナーの1つの指示により、状況は一変する。
「カビゴン “あくび”」
“あくび”は、相手の眠気を誘い、しばらく経ってから相手を眠らせる技である。
「KK! 眠る前に倒しきれ!」
グレイは、相手のカビゴンの体力が限界に近いと判断し、“あくび”の効果で眠ってしまう前に勝負を決めようとした。
しかし、カビゴンを倒しきる前にギャラドスは眠ってしまった。
カビゴンは拘束を抜け、無防備なギャラドスを前に立っていた。
しかし、グレイはこの状況を楽観視していた。
(眠っているポケモンも攻撃を受ければさすがに起きる。相手が自由に攻撃できるのは最初の1発か2発……KKもダメージを受けているが、カビゴンの“たいあたり”の1発や2発で倒れる程ではないだろう。)
相手トレーナーは新たな指示を出す。
「カビゴン “ギガインパクト”」
「なにぃ!?」
グレイは相手ト
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