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になった。ビビヨンがいたおかげで全て追い払うことができたのだが。
だが話には続きがある。今度は群れを追い払ったビビヨンに対抗心を燃やしたのか、KKはビビヨンに攻撃してきたのである。KKの暴挙にさすがにキレたグレイは、ビビヨンを使ってKKをボコボコにした。そして今に至る。
「あなたのポケモンは皆、元気になりましたよ。またのご利用をお待ちしています」
ポケモンセンターのお姉さんがそう言い、グレイにモンスターボールを返した。
グレイはモンスターボールからビビヨンとKKを出した。KKを出したのは説教するため、ビビヨンを出したのはKKが暴れ出したときの鎮圧係としてである。
だが、KKの様子を見てグレイは思った。
(全く反省してないなこいつ)
反省の色が見えないどころか、ビビヨンへのリベンジに燃えているような様子である。説教の意味は無く、KKの戦闘狂っぷりをただ見せつけられただけであった。
(KKがオレと利害関係が一致した状態、つまりオレに従う方が強くなれるという状況を作るしかないな)
グレイが思うに、KKは強くなるために力を欲し、常に強敵との戦いを求めている。そして強敵との戦闘欲求が強過ぎるために、トレーナーであるグレイの指示を無視することがある。
グレイはKKを従える方法として、KKに訓練の場と強敵を常に提供し続けることで、グレイの指示に従う方が強くなれるとKKに思わせる、という方法を考えていた。
しかしその方法は、将来ずっと使える方法ではないこともグレイは分かっていた。
(今はまだKKが弱いから、KKが強敵と思える相手を用意するのは簡単だが……強く育つにつれて強敵の用意が難しくなっていくだろう。訓練の場についても同じことが言える)
さらに、KKが強くなることによって起こる不都合はもう1つあった。
(もしKKがオレを見限ってクーデターを起こした場合に、どう対処するか考える必要がある。ビビヨンで鎮圧できる内はいいが、KKがビビヨンの強さを超えた時にどうするか……)
KKがコイキングからギャラドスに進化した時、戦闘能力は大きく上がることだろう。KKを進化させるために今の活動をしている訳だが、KKに進化して欲しくないとグレイは思った。
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