3話目 出会い
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
グレイのその言葉にはコインが答える。
「兄ちゃん、分かってねえな。俺たちの商売に詐欺の要素は無いぜ。うちで扱っているコイキングは全て、政府が公式にポケモンを捕獲する道具として認定しているモンスターボールを使って合法的に捕獲したポケモンだ。それに、買うか買わないかは客の自由だし、買わないからといって暴力を使うようなこともしない」
さらに、ギラドも答える。
「グレイさんがやる事は、知り合いのおじさんに貸してもらったギャラドスでバトルするだけですよ。コイキング売り? なんの事だか分からないですねえ……」
2人のそれぞれの答えは、意外にもグレイを納得させるものであった。
そもそもグレイは、ここで扱っているコイキングは違法な機械で捕獲されたものだと思っていた。最初にここに着いた時に、コイキングがモンスターボールではなく水槽に入れてあったので、無意識にそう思っていた。後で、捕獲したというモンスターボールを見せてもらったが、全て合法的なものであった。
さらに、グレイ自身がやることは、ギャラドスを使ってバトルする事だけである。仮にこの2人がグレイに何かしらの違法性を隠していて警察に捕まったとしても、グレイは知らなかったと言い張れば良いという事になる。
追い打ちをかけるように、コインが口を開く。
「もし俺たちの商売に協力してくれるなら、毎日食事と寝床が無料で利用できるぜ」
とどめの一撃であった。グレイは怪しいおじさん達とコンビを組むことにした。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ