3話目 出会い
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キングの進化後のポケモンはギャラドスである。きょうあくポケモンであり、長い胴体をもつ青い龍のようなポケモンである。龍のような外見でありながら体の一部にヒレがあるなど、所々に魚の特徴があるのが印象的なポケモンである。とても凶暴なポケモンであり、ギャラドスが暴れたことによって町が滅びたという伝承が各地に残っている。
(確かに、コイキングは進化させれば強いポケモンになる。ただし、コイキングを進化するまで成長させる技量をトレーナーがもっていればの話だが)
おっちゃんは一方的に話を続けてくるが、グレイは聞き流して歩くことにした。おっちゃんは完全に不審者であるが、コイキングを買わないからといって脅しや暴力の手段を使う人物ではなさそうなので、聞き流しに徹していれば無害と判断したのである。
グレイは宿で休憩した後、トレーナーが集まりそうな広場にでかけた。
グレイが、誰かバトルをしてくれそうなトレーナーがいないか適当に探していると、グレイに声をかけてくる男がいた。
「そこの少年、バトルしてくれるトレーナーをお探しですか?」
「そうなんですよ。あなた、もしトレーナーなら相手してくれませんか」
「ええ、いいですよ。私も相手してくれるトレーナーを探してましたから」
「オレはグレイっていいます」
「私はギラドです。どうぞよろしく」
ギラドと名乗ったその男は、グレイから見て年齢は40歳ぐらいに見えた。見た目的にも年齢的にも、旅をしているようには見えない。
(地元の人か?)
グレイは、目の前にいるギラドという男がどんな人物なのか想像できなかった。バトル相手を探していたと言うが、ポケモンと絆を深めるといった柄には見えない。かといって、バトルを極めることを目的としているようにも見えない。
(まあバトルすれば分かることだ)
バトルはポケモンと人の絆を深めるだけでなく、対戦相手との相互理解をもできる儀式なのだから。
ギラドと名乗った男は、ギャラドスを繰り出した。
グレイは、なんかタイムリーだな、と思った。
先ほどの怪しいおっちゃんが売りつけようとしてきたコイキングの進化後のポケモンである。噂の通り、長い胴体をもつ青い龍のようなポケモンである。大きくてとても迫力がある。
(強敵だな)
そう思いながら、グレイは自分がもつギャラドスの知識を確認していた。ギャラドスは水タイプかつ飛行タイプのポケモンで、特性いかく、をもつポケモンだったはずだ。
(まあビビヨンしかポケモン持ってないオレには、選択肢なんてないけどな)
そう思いながらグレイはビビヨンを出す。
相手のギャラドスを見たビビヨンは、少し怯えた様子を見せる。これは相手のギャラドスの特性いかくによるものである。
特性いかくは、その場に出るだけで相手を威嚇し、相手の攻撃力を下
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