1話目 旅立ち
[1/5]
[1]次 最後 [2]次話
ポケットモンスターの世界へようこそ。
この世界にはポケットモンスター、縮めてポケモンと言われる不思議な生き物たちが、いたる所に住んでいます。
人はポケモンたちと仲良く遊んだり、助け合って仕事をしたり、共に戦って絆を深めたりして、同じ世界で生きています。
さて、これはゲームではなく読み物ですので、あなたの名前を訊ねる必要もありません。早速本編に入っていただきましょう。
ポケモンの世界へ レッツゴー!
1話目 旅立ち
トラベル地方のコキョウシティ
ここに、今まさにポケモンを連れて旅に出ようとする少年がいた。彼の名前はグレイ、つい先日にジュニアハイスクールを卒業して義務教育を終えたばかりの15歳の少年である。
グレイの隣にはもう1人少年がいた。彼の名前はフレド、エレメンタリスクール時代からのグレイの友人である。
フレドがグレイに向かって言う
「グレイとは、しばらく会えないね」
「そうだな、本当は最後にユージにも会いたかったんだが……」
グレイは、この場にはいないユージに言及した。ユージも、フレドと同じくエレメンタリスクール時代からのグレイの友人である。だが、ユージは父が経営する店の手伝いがあるため、この場にはいなかった。
再びフレドが口を開く
「本当に、旅に出るんだね?」
「ああ、前から決めていたことだ。それに、今さら止める訳にもいかないだろ。オレには進路がないんだから」
グレイの目の前にいるフレドは、コキョウ・ハイスクールに進学し、ハイスクール卒業後はコキョウ・ユニバーシティへの入学を目指すらしい。この場にいないユージは、父が経営するパン屋で働き、いずれは父の後を継ぐことになっている。
それに比べ、グレイには今、進路がない。ジュニアハイスクールを卒業したらポケモンと旅に出ると決めていたので、卒業後の進路を決めていないのだ。
「でもグレイが旅に出るのって、ほぼ家出みたいなものなんでしょ?」
「ああそうだ。別に一流のポケモントレーナーを目指す訳でもないし、何か目標がある訳でもない。ただ単に家族から離れたいから旅をするだけだ」
トラベル地方にはポケモンを連れて旅をする人が多く存在する。彼らの目的は、自分のポケモンを鍛えるため、ポケモンとの絆を深めるため、ポケモンの研究のため、などの積極的な理由の者が多いが、一方で今のグレイのように目的なく旅をする者も一定数は存在する。
「そろそろオレは出発するよ。元気でなフレド」
「グレイも道中気をつけて」
親友に分かれを告げて、グレイはこのコキョウシティから逃げるように旅立った。
コキョウシティを旅立ったグレイは、隣の町であるサイショタウンに通じる道を歩いていた。グレイはモンスターボールという普段ポケモンを入れておくことができるボールから
[1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ