レベル6前編 人間間ではかなり強力な力を、誇る
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もらってないよね?」
そういえば冷静になれば、教室で屋台を開いているのは結構異様だった。
「ええと……」
この正論にどう反応するかと夢値を見たが夢値は無邪気に見えるニコニコ顔を崩していない。
「美味しいたこ焼き、1ついかがですか?」
「いらないよ!そうじゃなくて!」
「たい焼きの方が良かったですか?」
「違う。廊下に屋台を出すなと言っているんだ」
「そ、そんな。こんな狭い場所でレストランなんて……」
「店の形態の問題じゃない。ここでやるなと言ってるんだ」
「ここですか?この地球ですか?この地球で、この宇宙で、具体的には人工衛星なぎなたの周囲で経営するのもいけないということですか?」
「小学生か!」
見た目は小学生である。
「ここは学校だ。学校関係無い人は入っちゃいけないんだよ」
教師も段々イライラしてきているようで、更にガヤもどんどん集まってきた。
「成る程。学校にいなければいいんですね」
「……場合による」
「ケースさんケースさんバイ飛んでケースさんですか。では実際に見て判断してもらいます」
そういうと夢値は屋台を畳んで質量保存の法則を無視しているような小さなカバンに入れて学校内の階段を登った。遅れて人の山もそれについていく。
そして辿り着いたのは、いつの間にか施錠の解けた屋上の扉だった。それを教師が開けると、夢値が屋台を開いていた。
上空で。
夢値と屋台はおよそ上空10mのところでプカプカ浮いていた。
「え!?」
毛糸が空を凝視しながら夢値の真下に駆け寄った。やはりというべきか、下に支えのような物は無い。
おそらく空から何かで吊っているわけでもないのだろう。
(また変なことして目立って……)
ガヤのざわめきを見聞きしながら、樢は心の中で頭を抱えた。
授業が終わり、生徒が散らばっていく中、樢も帰る為に自分の下駄箱に向かっていた。
「はぁ」
学校でも夢値に困らせられるのかと思うと、自然とため息が出た。
「大丈夫?」
毛糸が樢の顔を覗き込んでくる。
「え?ああ、大丈夫大丈夫」
取り敢えず樢は笑顔を作ってから自分の下駄箱にサッと視線を移した。
「……ん?」
下駄箱の扉を開けたのだが、自分の靴の上に小さな紙が折って置いてあった。
「どうしたの、樢?」
「うん。ちょっとね」
曖昧に答えつつ紙を開くと、そこにはボールペンの字で『15:30に、体育館の裏に来て下さい』と書かれているだけだった。
(これってもしかして告白!?)
樢の心臓が跳ね上がった。
「ごめんケート!用事が出来た!」
「どうしたの?」
「ちょっとね」
スマートフォンを見るともう時間が無い。
「分かったわ。じゃあね」
「ごめんケート、じゃあね!」
樢は駆け足で校
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