機動戦艦ナデシコ
1419話
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秋山や高杉と会った翌日。俺達の姿は当然ながら木連にあった。
勿論何もせずにダラダラと時間を潰していたのではない。……いや、ヤマダの場合は思う存分ゲキガンガー生活を楽しんでいたが。
エリナは木連についてのデータの調査として白鳥から専用の小さなバッタを貰い、何かを調べている。
近衛は食事係として、毎食俺達に美味い食事を作ってくれていた。
桜咲はそんな近衛の護衛兼話し相手として常に側に控えている。
まぁ、近衛の側にいて幸せそうだし、俺から見れば問題ないし、桜咲本人も近衛の側にいて満足してるので問題はない。
ただ、1人だけ問題があるのは……
「ねぇ、アクセル。私達いつまでここにいればいいの? 正直、やる事がなくて暇なんだけど。ユキナちゃんと遊ぶにしても、今は学校で暇だし」
そう呟いたのは神楽坂。
暇だというのを如実に態度に表している。
いや、それも仕方がないんだけどな。本来なら神楽坂の仕事は雑用……と言えばちょっと人聞きが悪いので、庶務とでも呼ぶべき感じだ。
色々な部署で色々な仕事をしている訳だが、それでも敵国に潜入するというのは、本来なら神楽坂にはまだ早い。
そういう意味では、近衛も似たようなものだが……近衛の場合は回復魔法という特徴がある。
まだそこまで突出しているという程ではないが、それでも現在シャドウミラーの中でトップクラスの回復魔法の使い手であるのは間違いない。
あやかや千鶴も回復魔法を使えるし、美砂はセイレーンの瞳の補助として多少ではあるが回復魔法を使える。エヴァも苦手ではあっても、回復魔法という点では俺よりも上だ。
そんな中にあって、ネギ以上の魔力を持ち、回復魔法に特化している近衛の存在というのはシャドウミラーにとっても非常に稀少だ。
……ぶっちゃけ、敵地への潜入なんて真似はさせられない程に。
それに回復手段という意味では、俺の空間倉庫の中にはネギま世界の魔法薬でもあるエリクシールが何本もストックされている。
そんな状況で、何故近衛がここにいるのかというのは……まぁ、経験を積ませるというのが一番大きな理由なんだよな。
「いつまでって言われても……それは俺じゃなくて白鳥や秋山に聞いてみたらどうだ?」
ここで高杉の名前を出さなかったのは、高杉がまだ神楽坂と中々流暢に話す事が出来ずにいた為だ。
それどころか、俺達が現在木連にいるという事でいつでも神楽坂と会えるというのを意識してしまっているのが、挙動不審気味にすらなっている。
それでいながら、白鳥や秋山がこのコンテナにやってくる時は一緒にやって来るのだから、何を目当てにしているのかは誰にでも分かる。
……まぁ、木連の将来を心配していないと言ったら嘘になるんだろうが。
何だかんだと、高杉だって木連の精鋭
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