機動戦艦ナデシコ
1419話
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正直、ファブニールの開発が完了した時にヤンマの存在が明らかになったのは、色々な意味で予想外だ。
これが天佑って奴か? ……まぁ、シャドウミラーに天佑を与える神なんかいないか。
寧ろダークブレインを殺したという意味では、神殺しをしたとも言えるんだし。
ああ、バジュラもプロトカルチャーの時代には神って扱いだったか? でも、クイーンバジュラは結局殺さなかったんだし、その辺は大丈夫か。
「ま、そういう訳で、今回はそれらの生産プラントを探しに行く訳だ」
「……それに私も来いって言うの?」
「別に無理にとは言わないけどな。暇なら来てみたらどうだって言いたいだけだ。やる事もないんだし、どうだ?」
「うーん、そうね」
少し考える神楽坂だったが、やがて溜息を吐くと口を開く。
「しょうがないわね。私は別に行かなくてもいいんだけど、アクセルがどうしても……本当にどうしても私に来て欲しいって言うのなら、行っても構わないわ」
視線を逸らしながら告げてくる神楽坂は、どこからどうみてもツンデレにしか見えない。
神楽坂のツンデレに価値は……まぁ、ないとは言わないけど。
性格が分からなくて、外見だけを見れば間違いなく美人なんだし。
ただ、神楽坂のツンデレとなれば、こちらも微妙にからかいたくなり……
「まぁ、無理にとは言わないけどな。そこまで気が進まないならしょうがない。俺だけで行ってくるから、神楽坂はここで暇潰ししててくれ」
「ちょっ! べ、別に行かないって言ってんないでしょ!」
「いやいや。無理に来いとは言わないから、安心しろ。じゃあな」
「待って! 行く! 行くったら!」
「……俺と一緒に行きたいのか?」
「うー……そうよ。けど、勘違いしないでよ! ここにいると暇だから、仕方なくアクセルと一緒に出掛けるんだからね!」
ナイスツンデレ、とでも言った方がいいのだろうか?
そんな風に思いながら、俺は神楽坂と一緒に影のゲートへと身を沈める。
何だか近衛が満面の笑みを浮かべて手を振っていたのと、それを見た神楽坂が顔を真っ赤にしていたのが気に掛かるが……まぁ、取りあえずそれはそれって事だろう。
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