機動戦艦ナデシコ
1419話
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」
「え? アクセルと? でも私は外に出ない方がいいんでしょ?」
「ああ。表通りとか、そういう場所にはな。けど、人がいない場所なら安心だろ?」
「……人がいない場所? そんな場所に何しに行くのよ」
俺が何を言ってるのか理解出来ないといった風に告げてくる神楽坂だったが、そんな神楽坂に対し、小さく溜息を吐く。
「バカレンジャーは卒業したんじゃなかったのか?」
「な、何よいきなり! 卒業したに決まってるじゃない! 中学を卒業する時は、刹那さんより成績良かったんだからね!」
「ちょっ、アスナさん!? 何で私をそこで引き合いに!?」
近衛と話していた桜咲が神楽坂の誤爆を食らって抗議の声を上げるが……
「いや、だって桜咲はバカレンジャー候補だっただろ? バカホワイトで」
「なぁっ!?」
うん。俺が言った通り、桜咲は基本的にテストの成績が悪かった。
バカレンジャーではないが、誰かがバカレンジャーから抜ければ、次のバカレンジャーとなる可能性が非常に高い人物だった。
……実は、そういう意味だと円や美砂もバカレンジャー候補だったんだが、あの2人はきちんと勉強するようになってからかなり成績が良くなったしな。
俺が言うのもなんだが、最高の女になるという目標があるというのはやっぱり違ったのだろう。
ちなみに当時円や美砂と一緒に行動していた桜子は、選択問題に限って言えば超やあやかに迫る勢いの正解率だった。……その分、円や美砂とは違って点数を上げるのは難しくなかったらしい。
ただ、桜子の場合は勘で解いているから、きちんと実力になっているって訳じゃないんだけどな。ともあれ……
「バカレンジャー同士の擦り付け合いはその辺にしておけ」
「ちょっ、アクセル! だから私はもうバカレンジャーじゃないってば!」
「それを言うなら、私もです。きちんとこのちゃんと同じ大学に入学したんですから!」
2人の抗議を受け流し、近衛からはヤンチャ者を見るような視線を向けられながら言葉を続ける。
「いいか、俺達が木連にやって来たのは、確かに白鳥達をこっちに引き入れて木連を真っ二つにするのが主目的だ。けど、それ以外にも目的はあるだろ? シャドウミラーが、何故こうも木連に注目してるのか……それを忘れたのか?」
「え? 何かあったっけ?」
……うん、本当にこいつバカレンジャーに復帰してるんじゃないか?
俺が聞いた話だと、大学をそれなりの……平均以上の成績で卒業しているって話だった筈なんだけどな。
そのうちバカレッドとして復活する事になるのは間違いないような気がする。
「あのなぁ、俺達シャドウミラーが今最も欲してるのはなんだ?」
「え? 木連で革命を起こす事?」
「いや、それも間違ってる訳じゃないけどな。そ
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