暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦艦ナデシコ
1418話
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軍の……延いては木連の勝利はなくなった。お前達がやるべきは、この木連という国をどうやって存続させるかという事になる」
「……つまり?」
「クーデター……というのはちょっと今の世界状況だと聞こえが良くないから、革命とでもしておくか?」
「言葉遊びでしかないのでは?」
「まぁな。やるべき事は変わらないさ。それでも決定的に地球の賊軍と違うのは、もし革命を起こす場合は俺達シャドウミラーが協力をするという事だ。つまり……」
「勝利は確定している、と?」

 確認するように尋ねてくる秋山の言葉に頷きを返す。

「……そこまでして私達に協力してくれるのは、何が目的ですか?」
「話が早いな。チューリップ、ヤンマ、カトンボの生産プラントだ」

 ここは誤魔化しても、秋山や白鳥の……そしてついでに高杉からの信頼は得られないと判断した為、正直にこちらの要求を突き付ける。

「それは……いや、しかし……」

 秋山だけではなく、白鳥や高杉も俺の要求に言葉を詰まらせる。
 それもおかしくはない。何しろ、木連の主戦力を生み出す生産プラントを寄越せと言ってるのだから。

「それは、さすがに今この場で返事をする訳にはいきませんな」
「だろうな。その辺は俺も理解しているよ。だからこの場で返事をしろとは言わない。けど……忘れるなよ? ここで時間を使えば使うだけ、木連の立場は悪くなる。賊軍の後ろに木連がいるというのを知れば、地球の市民も木連に対する態度を硬化させる筈だ」

 元々賊軍が木連を受け入れると表明していた以上、そしてミスマルが演説で木連の正体について公表した以上、賊軍の後ろに木連がいるというのは公然の秘密といった扱いだ。
 今のままだと、いずれ市民の感情が爆発するのは間違いない。
 そうなれば、討伐軍としても賊軍の他に木連へも攻撃をしなければならなくなる訳で……より良い状況で木連を残したいのであれば、行動するのが早ければ早い方がいいのは事実だった。
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