機動戦艦ナデシコ
1418話
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を見た事はない……って程じゃないだろうが。ユキナやその友達の件もある。
そもそも、そんなに女が少ないのなら木連という国自体が成り立たないだろうし。
「アクセル代表。白鳥から話は聞きました」
俺が高杉をからかっていると、秋山がそう声を掛けてくる。
こちらは真面目な表情を浮かべており、冗談では済まされないといった感じだ。
「その辺の詳しい話は、向こうに行ってからだな。お前も腹が減ってるだろ? シャドウミラーの料理を食わせてやるよ。……まぁ、ホワイトスターで食ったのよりは味が落ちるけど」
この辺は当然だろう。四葉はこれまでずっと料理の勉強をしてきた、本職のプロだ。
それに比べると、近衛は確かに料理は上手いが、それはあくまでも趣味の領域でしかない。
……まぁ、中には趣味でしかないのにプロ顔負けの料理を作るような奴もいるのだが、近衛は残念ながらそこまではいっていない。それに……
「お前達が知らないゲキガングッズ……それもゲキガンガー放映時の本物を見てみたくないか?」
「……ぬぅ。策士ですな。策士の石は一石二鳥と言いますが……」
いや、言わないと思うんだが。
取りあえず木連ではそんな風に言うんだと思っておくとしよう。
ともあれ、これで秋山はこっちに引き込む……とまではいかないが、話を聞いて貰えるところまでは持っていった。
高杉の方はと視線を向けると……そこでは、真っ赤になりながら神楽坂と話をしている。
こっちは聞くまでもなくこっちにくるつもりだな。それこそ、下手をすれば木連そのものを裏切ってシャドウミラーに来かねない。
よくある、若さ故の暴走的な感じで。
ただまぁ、それも青春って奴なんだろう。
「じゃあ、取りあえず俺達の拠点に行くから全員近くに集まってくれ」
そう告げると、白鳥が若干微妙な表情を浮かべつつ近づいてくる。秋山の方が興味津々といった様子なのは、好奇心の為せる技か。
神楽坂も俺の言葉が聞こえていたのか、高杉と共にこっちに来る。
うん? 何か神楽坂が俺の方にジトっとした視線を向けてるんだが……何でだ?
まぁ、その辺は取りあえず後回しにして……
「じゃあ、行くぞ」
そう告げ、影のゲートを展開する。
当然のように初めて影のゲートを使用する高杉は驚きの声を上げ、秋山の方は興味深そうに影へと沈んでいく自分の身体を見つめていたのだが……この辺、色々と性格が出てるよな。
影のゲートを使ってコンテナから姿を現した俺達を迎えたのは、当然のようにエリナや近衛、桜咲……ヤマダはゲキガンガーの設定資料集に夢中になっており、俺達が戻ってきたのにすら気が付いていない。
この辺の集中力は凄いと素直に思う。……集中力の使い所が間違っている
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