第109話
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ダドリー、レイモンドも含む警官達が密かに動いてるらしい。」
「課長達が……?」
「あくまで極秘裏にだがな。機を窺いつつ、なんとか現状を打開する方法を探しているって所なんだろう。……それに市民達の方も今のクロスベルの状況に不満や不安を感じているらしくてな……今では姿を消した局長達―――”六銃士”達によるクーデターが一日でも早く起こる事を期待して待っているそうだ。」
「誰も彼もが黙っているタマじゃないってことか。フフ、希望が見えてきたかな?」
ドノバンの話を聞いたワジは静かな笑みを浮かべ
「ああ、今のところコンタクトをとるのは難しそうだけど……市内の方は任せてよさそうだ。俺達は俺達なりに現状を打開する術を探っていったほうがいいだろう。」
「ヴァイスさん達――――”六銃士”にコンタクトできれば、現状を打開する術も見えてくるのですが………」
ロイドとティオは考え込んだ。
「それでこそ、お前らだ。実際かなり厳しいだろうが、なんとか気張ってみてくれ。俺も復帰したら、すぐにでもセルゲイたちと合流して……」
ロイド達の会話を聞いていたドノバンは頷いた後申し出たが
「まあ、あなたったら……今は彼らやレイモンド君達に任せて、ゆっくりと身体を治しなさいな。完治するまでは、私が絶対に無理なんかさせませんからね?」
「う、うむ……わかった。」
ファラに見つめられて冷や汗をかいた後頷いた。
(はは……言いたい事を言われちゃったか。)
(警部もこの奥さんには頭が上がらないみたいですね。)
(フフ、いい奥さんに恵まれて警部も幸せ者だねえ。)
その後病室を出たロイド達はイリアがいる病室に向かい、扉の前でノックをした。
「あら……?どちらさま?入っちゃっていいわよ。」
「……失礼します。」
イリアの返事を聞いたロイド達は病室の中に入り
「あら、ティオちゃんと……ええっ、弟君じゃない!?それにあなたは……たしかワジ君だったかしら。」
ロイド達を見たイリアは驚いた。
「ああ、ご無沙汰してるね。」
「イリアさん……本当にお久しぶりです。すみません、お見舞いなのに手ぶらで来てしまって……」
「ああもう!そんなの気にしないでってば!ホラホラ、3人共。こっちにいらっしゃいな。あ、ファンからのお菓子とか勝手に食べちゃってもいーわよ?クッキーとかだったらまだ賞味期限内だと思うし。」
「はは……」
「それでは失礼します。」
自分達を見つめて嬉しそうな表情で言うイリアの様子にロイド達は苦笑した後イリアに近づいて事情を説明した。
「そっか……君達も色々大変そうね。クロスベルそのものがとんでもない事になってるのは色々聞いてはいるんだけど
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