第108話
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……ぁ。」
「…………………」
ワジが詠唱を続けていると兵士達は声を上げた後虚ろな目をし
(これは……)
(ふむ、教会に伝わる暗示の術のたぐいのようだ。何やら不思議な力も使っているようだが……)
(七耀教会に伝わっている法術にはこんな法術もあるのね…………)
(今浮かび上がった紋章……もしかして”聖痕”………?)
(えへへ、ピカピカしてキレイだなー。)
その様子を見たロイドは驚き、ツァイトは頷いた後ワジを見つめ、エオリアは信じられない表情をし、リタは真剣な表情でワジを見つめ、キーアはワジの背中の紋章を嬉しそうな表情で見つめていた。
「―――君達は先程、大型の幻獣の接近を確認した。何とか撃退したはいいが、全員が負傷してしまったため、一時的に帰投することになった。バニングスの姿は見ていないし、当分現れそうな気配もない。」
「…………………」
ワジの言葉を聞いた兵士達は立ち上がって頷き
「……現れそうな気配もない。」
虚ろな目で呟いた後、それぞれ装甲車に乗り込んで病院から去って行った!
「す、凄いな……」
「ただの暗示の術ならばあそこまで具体的に操れまい。察するに”聖痕”の力を利用したというところか。」
「ハハ……さすがは伝説の聖獣だね。」
ツァイトの言葉を聞いたワジは苦笑し
「”聖痕”………?」
「一体何なのかしら……?」
ロイドとエオリアは真剣な表情で考え込み
「確か”守護騎士”全員が持つ特別な力……でしたよね?」
リタはワジに尋ねた。
「ああ、そんな所だよ。……ま、特別なトラウマを体験しないと現れないけどね。いずれにせよ、完璧ではないから2,3日で暗示は解けるだろう。軍も警戒してくるだろうから今後は使えないと思って欲しいな。」
「そうか、了解だ……」
そしてワジの忠告にロイドが頷いたその時
「ワジさん、ツァイト……?それにエオリアさんやリタさん……?」
聞き覚えのある少女の声が聞こえ、声が聞こえた方向に振り返るとそこにはティオがロイド達を見つめていた!
「………………………」
ティオは呆けた表情でロイドを見つめ
「ティオ……!」
「ティオだー♪」
「ティオちゃん!!」
ティオを見たロイドやキーア、エオリアは嬉しそうな表情をし
「フム、無事のようだな。」
「やれやれ、一安心だね。」
「ええ、まずは一人目奪還ですね。」
ツァイトは呟き、ワジとリタは静かな笑みを浮かべた。
「よかった……!病院にいるっていうから一体どうしたのかと……大丈夫か?ケガとかしていないか?」
そして嬉し
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