外伝〜”碧の巫女”キーア・バニングスとの邂逅〜
[3/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
エオリアはキーアの服装を見て尋ねた。
「――――まさか。君は”未来のキーア”なのかい?」
そしてある事に気付いたワジは信じられない表情でキーアに尋ね
「………うん。―――キーアは今から約10年後のキーア。今のキーアの年齢は20歳で立派な大人だよ。」
尋ねられたキーアは頷いた後優しげな微笑みを浮かべ
「………………………」
キーアの答えを聞いたロイドは口をパクパクさせ
「………信じられんがその娘―――”キーア”の言っている事は真実だ。その娘からはキーアの匂いと全く同じ匂いがするしな……」
ツァイトは驚きの表情でキーアを見つめ
「むー……匂いだなんて、失礼だよー。キーア、これでも身だしなみにも気を使って、今ではエリィ達みたいに香水も使っているし、お化粧だってしているんだよー?」
ツァイトの言葉を聞いたキーアは頬を膨らませてツァイトを睨み
「で、でもなんで未来のキーアちゃんが………それ以前にどうやって未来から過去に来たの??」
エオリアは戸惑った表情でキーアを見つめた。
「ミントの力を借りたの。」
「ミントの!?」
そしてエオリアの答えを聞いたロイドは驚き
「そういえばミントちゃん、時空を操る竜でしたね………それなら納得ですね。」
「何だと!?あの変わり者の竜の娘が時空を操るだと!?」
「”黄金の百合”が時空を操る竜………一体どういうことだい?」
リタが呟いた言葉を聞いたツァイトは驚きの表情で声を上げ、ワジは呆けた表情で呟いた後リタに尋ねた。そしてリタはロイド達に”影の国”でわかったミントの正体―――”刻”を司る竜―――”真竜”やフェミリンスが何故エステルと契約したかの経緯、さらにはエステルやフェミリンスの事情をよく知らないワジの為にエステルの正体も説明した。
「も、もう何が何だか………正直、頭がパンクして考えられない………」
「やれやれ………まさかそんなとんでもない事実を”千の護手”が黙っていたとはね。せめて僕達―――”守護騎士”達には教えて欲しかったよ………生きている存在が時空を操る事にも驚いたけど、まさかあの”ブレイサーロード”や”剣聖”が空の女神の血を引いている上………おとぎ話だと思っていた『赤家の冒険家の冒険日誌』が実話でその主人公と、最初の物語――――『イース篇』に出てきた女性がエイドスの両親だなんてねえ……………教会が知ったら大騒ぎするのは間違いなしだね。」
説明を聞き終えたロイドとワジは疲れた表情で溜息を吐き
「しょ、正直夢物語を聞いている気分ね………セリカさんからカシウスさんやエステルちゃんが空の女神の末裔だって話を聞いた時も正直、夢でも見ているのかと思ったわ………」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ