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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
5章〜特務支援課復活〜 第107話
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はないだろうから伍号機に引きつけてもらう。」

アッバスとワジは説明をした。

「なるほど……その隙に潜入するわけか。」

説明を聞いたロイドは納得し

「ふむ、星杯の守り手の手並み、見せてもらうとしようか。」

元の狼の姿に戻ったツァイトは静かな口調で呟き

「うーん、わざわざ逃げなくても主達が壊せばいいと思うのですが?」

「アハハ………セリカさん達だと本当にやりかねそうだから冗談になっていないわね……」

リタは首を傾げ、エオリアは冷や汗をかいて苦笑していた。そしてケビンを艦長とする”メルカバ”はステルス機能を発動したワジを艦長とする”メルカバ”と共にクロスベル市に突撃し、空中で徘徊している紫色の”神機アイオーン”TYPE-β型を惹きつけて去って行き、ワジを艦長とする”メルカバ”はクロスベルの領地への潜入を成功させた。



〜作戦会議室〜



「―――何とか潜入できたけどクロスベルそのものが”至宝”と一体化しているような状況だ。ここから先は注意して動かないとまた人形が飛んでくるだろうね。」

「この飛行艇に頼るのも限界があるということか。」

ワジの説明を聞いたロイドは考え込み

「私が操れる”ウルの聖槍”や”ロアの魔槍”でもあれだけ早い動きだと撃ち落すのは難しいでしょうし………それ以前に私の攻撃が効くかどうかがわからないですからね……」

「……というかあんなとんでもない人形兵器を生身で破壊する事を前提で言うなんて、非常識すぎよ………」

リタの説明を聞いたエオリアは疲れた表情で溜息を吐いたが

「フフ、主の”使徒”になったからにはその”非常識”が”常識”になりますよ?エオリアさんもこのゼムリア大陸で生きる人々にとっては”非常識な存在”になっているのですから。」

「まあ確かにいずれはそうなるでしょうね………」

静かな笑みを浮かべて言ったリタの言葉にエオリアは苦笑していた。

「たしかに、この船の大きさだと地上に降りればプレロマ草を介した”綱”に捉えられるであろうな。」

一方ツァイトは真剣な様子でワジに言った。

「そう、このままだと着陸すらできなくなってしまう………そこで七耀脈の力場の”隙間”を探知・発見して行こうと思うんだ。」

「力場の”隙間”………?」

ワジの説明を聞いたロイドは不思議そうな表情をし

「ふむ、七耀脈の力場は本来、大地そのものを覆う巨大なものだ。だが大きな流れ同士の間にたまに”隙間”が生じる事がある。」

「なるほど……そういった”隙間”なら着陸しても気付かれないわけか。」

ツァイトの説明を聞いて納得した。

「フフ、そういう事。で、今いる地点が、ちょうどその場所ってわけさ。」

そしてワジは地図
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