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IS インフィニット・ストラトス〜普通と平和を目指した果てに…………〜
number-41
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てくれるように。
十数分後。
すっかり元通りになった束が、蓮に寄りかかりながら肩に頭をそっと乗せる。しかし、握った手はまだかすかに震えている。まだ安定していないのだろう。蓮はそんな束の不安をかき消すように握っている手に力を入れる。
いきなりのことで驚いたのか頭を上げていつも細められている目が丸く開かれていた。それから愛おしそうに空いていた手を重ねて口を開いた。
「ありがと、れんくん。君がいなかったら私はきっと立ち直れなかったよ」
「そんなことない、束が自分で整理をつけて解決しただけだ」
「……ふふっ、そういうことにしといてあげる。……それにさっきので分かったことがあるんだ」
「……?」
「束さんね、れんくんがいないと生きていけない。れんくんがいない世界なんて信じられない。興味もないし、存在している意味もない。だから、れんくんが死んだら私も死ぬ。私が先に死ぬときもれんくんの隣がいい。だって、私の世界はれんくんが中心に回ってるの。……ううん、れんくんだけで回ってる。だから……お願いだから、私を捨てないで」
そういう束は涙を浮かべていた。先ほどまで泣いて目元が赤くなっているのに、さらに一筋雫がこぼれ落ちる。瞳は不安に揺れて、自信なさげに唇を震わせる。
狂ってる。だけど、それが愛おしく思える。そう思える自分も狂っている。だったらいいじゃないか。狂っている人同士、つながって、支え合って、世界を作り上げて、依存し合って。
よかったと安堵した。自分だけがこんなに狂った感情を持っているわけじゃなくて、束も自分と同じような思いを抱いていることを知ることができて。
やってしまったと落胆した。本当なら自分から思いを打ち明けるべきだったんだ。こんなに狂った思いを彼女の方から言わせるなんて。
「俺だってそうさ。束がいないといやなんだ。光を与えてくれた束が好きだ。力をくれた束が好きだ。知識を教えてくれた束が好きだ。生きる意味をくれた束が好きだ。束がいない世界なんて考えられない。だから、これから生きるときはいつでも一緒で死ぬときは同じ場所で……ずっと束を感じて生きていたいんだ」
「……! 嬉しい、嬉しいよれんくん。私もれんくんが好き。居場所を与えてくれたれんくんが好き。守ってくれたれんくんが好き。私のために努力してくれたれんくんが好き。生きる活力を与えてくれたれんくんが好き。……うん、うん……! ずっと、ずっと一緒だよ? どんなときも」
二人は痛いほどに抱きしめ合う。お互いの心臓の鼓動が聞こえる。バクバクと今にも張り裂けそうなほどに繰り返される鼓動。それがお互いに相手を感じることができているような気がして、もっともっと体を抱きしめ合う。
それから少しだけ体を離して唇を重ね合わせる。今
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