SIDE:A
第七話
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いと一蹴し、それまでのメニューが天国に思うような過酷な筋トレを課して体を一から鍛え直し。ガイ師匠とタイマンの組み手を行い何かしら理由をつけては各種筋トレを五千回。
まさに血反吐を吐くような毎日で、家に帰っては汐音やクーちゃんには心配をかけられたり。両親にしても「ガイ、やりすぎじゃないか?」と苦笑いをされる始末だ。俺自身充実した時間を過ごせているからなにも言わないでいてくれているが。
弟弟子のリーは忍術、幻術といった才能がない。身体能力が秀でているわけでもない。正直忍者に向いていないんじゃないかと思うが、彼にはガイ師匠に通じるものを持っていた。それが『根性』。諦めない心だ。
始めはひーひー言いながらへとへとになって俺と同じ修行をこなしていたが、今では筋力もつき、そこそこ体術をものにしてきている。これまで泣き言の一つも言わないその強い心は誰もが持っているようで持っていない一つの才だ。
そんな弟弟子を見ると俺も負けていられないと良い刺激を受け、一層努力する。そんな弟子たちの光景をガイ師匠はなぜか熱い涙を流しながら見守っていたりするのをよく見られる。
ちなみにリーはすっかりガイ師匠に感化され、師匠の格好を真似たりしている。流石に俺は断ったけどな。
父さんたちと別れた俺は一度自宅に戻り、軽くシャワーを浴びた。
「んー、結構筋肉付いてきたな。いい感じの細マッチョだ」
姿見にはパンツ一丁の俺が映し出されている。体の所々には修行でついた傷跡がついているが、それが男の勲章に見えて誇らしい。
ガイ師匠の監修のもと行う筋トレは俺を細マッチョに変えてくれた。盛り上がる筋肉は無駄がなく、それでいてすらっとスマート。まさに肉体美という言葉が似合うな。こういうとナルシストっぽいけど!
イケメンと美女の間に生まれた俺は親の遺伝子を正しく受け継ぎ、俺もイケメンだ。整った顔立ちは小顔で目や鼻など各パーツのバランスは絶妙の一言。ニキビなんて無縁だし体毛も薄毛。
髪は母の遺伝子が色濃く出て燃えるような赤い色。男だけど髪が生えるのが早いのか、喉仏の高さまで伸びており、後髪は肩甲骨の高さまであって一つに縛っている。髪を解けばただでさえ美顔だから一転して女っぽくなるんだよな。化粧すれば多分女でもわからないかもしれない。たまに酔った母さんに汐音共々着せ替え人形の餌食に会うことがあるし……。
まあいいや。このあとガイ師匠と会うから動きやすい格好に着替えてと。
「ガイ師匠のところに行ってくるねー!」
「晩御飯までには帰るのよー」
「はーい! クーちゃんはどうするー?」
「妾は汐音と遊んでおるのじゃー!」
元気な声が二階
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