暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜水と氷の交響曲〜
ターン6 闇のゲーム、チェスデーモンの罠!
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『ああ、千年アイテムの絵だな。もっとも、俺だって本物を見たわけじゃねーけど』

「ふーん。あれ、この写真って………10、JOIN?」

『………出たなJOINさん。十代、そいつの読み方はテン、ジョイン、フブキ、だ』

「テンジョイン………天上院………もしかして、明日香の言ってた兄さんって!」

「キャアー!!」

 その時、いきなり悲鳴がした。しかもあれは!

「明日香の声だ!」

「こっちからッス!」

「でも、なんで外で別れたはずの明日香の声が奥の方から………!」

「そんなことどうでもいいだろ!今は早く行かねえと!」

「まったくだね!」

 大急ぎで全員そろって走り出す。廊下をわたって、階段を下りて………昔は広間だったんだろう部屋に出たとき、ふと何かが落ちているのに気付いた。

「これは………エトワール・サイバー!?」

「明日香のカードか!ってことはやっぱり、明日香はこの向こうに!」


 進む道がより明らかになって、外見よりも長く感じる廊下を駆け抜けて(レッド寮じゃ味わえないような贅沢だね、あそこ狭いから………とゆーか廊下なんてもの屋外にしかないし)、そして。

「明日香!」

 そこにいたのはなんだかよくわからない棺桶みたいなものに入れられた明日香。どっから持ってきたんだろう。それとも最初っからあんなもんが備品であるような寮なんだろうか。だとしたらそんなもんばっかり買ってるバチが当たっても文句は言えないような気がする。

「来たなぁ、遊城十代。それに、遊野清明」

「誰だ!?」

「我が名は、タイタン。千年アイテムの力を持つ、闇のデュエリストだぁ」

「闇のデュエリストだと!?」

「その通り。そこの女を返して欲しくば、我にデュエルで勝利することだなぁ」

「上等じゃないの、なら僕が」

「いや、ここは俺が行くぜ!」

『………いや、ここは俺らに行かせてくれ』

「ユーノ?」

「どうしてだよ!別に俺が行ったって」

「ちょっとした思い付きだけど、いっぺん試してみたいことがあるんでね。悪いな、十代』

「えー!?」

『ホレ行くぞ、清明。それと十代、今度ドローパン奢ってやるから』

「わ、わかった!ごめん十代!」

「おいおい、だからってそりゃないだろ!」

『だから悪いって』

「ほう、お前が最初に闇のゲームの餌食となるかぁ、遊野清明」

「生憎だけど、負けるつもりはまるっきりないね!勝って明日香は連れ帰る!」

『さあて、上手くいくといいんだが………!』

「「デュエル!!」」

「先攻は私だぁ。私はまず、フィールド魔法の万魔殿−悪魔の巣窟−を発動するぅ」

 そう宣言した瞬間、
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