暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王GX 〜水と氷の交響曲〜
ターン6 闇のゲーム、チェスデーモンの罠!
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「………でも、最近はついに聞こえるだけじゃなくて見えるようにもなってるんだよなー。たとえば翔、お前の後ろにはハネクリボーの精霊が!」

「えっ!………なんだーアニキ、脅かさないでくださいよー」

「ホントなの、ユーノ?」

『ああ、いるな。ちなみにシャーク・サッカーはお前の右肩のあたりを泳ぎ回ってるぞ』

 そう言われて、右肩の方をじーっと注意して見つめてみる。う〜ん、やっぱり何も見えないけどなぁ。ちなみに今僕ら………僕と十代、翔に隼人に(さん付けはいらないんだそうだ)ユーノがやってるのは、怖い話大会。でたらめに積んだカードから順番に一枚ずつカードを引いていき、そのモンスターのレベルに合った怖い話をしていく、というものだ。そして今終わったのは、十代の引いたキラー・スネーク…………つまりレベル1の話。ぶっちゃけ怖くない。

「さてと、それじゃあ次は僕が「何をやってるのかニャ〜?」うわっ!?」

「びっくりさせんなよ、先生〜」

「ほ、本気で驚いたッス………」

 今どこからともなく現れたのが、我らレッド寮の寮長、大徳寺先生。担当学科は錬金術。なにかおかしいのは多分気のせい。

『気のせい気のせい、よくあることだし』

 やっぱり気のせいらしい。

「それで、どうしたんですか先生?」

 一番早く立ち直ったのが隼人。さすがに寮生活が長いと、こんなことも慣れっこなんだろうか。

「いやー、ふと気になってニャ。私も混ぜて欲しいのニャ」

 そう言って、カードを一枚引く先生。あ、僕の話…………って、F・B・D!?レベル12なんて、どんだけおいしいとこ持ってくのこの先生!?

「ふむ…………」










「んで、ホントに行っちゃうんだもんねーこの人たち」

『お前だってえらいノリノリで懐中電灯とか準備してたじゃねえか』

「ユーノだってどっからか知らないけど備品のリュックサックまで持ち出してきて」

「まあまあ二人とも、ちょっと落ち着こうぜ」

「なんかもう、この二人には僕らに見えないものが見えることをなんとも思わなくなってきた自分が怖いッス………」

「慣れって恐ろしいんだな〜」

 次の日。昨日の『そんな廃寮があるとなっちゃあ、もう行ってみるしかあるまい』って感じのノリを一日中維持していた僕らは、あれこれ道具を持ち出しての肝試しに向かう最中なのだ。

「お、見えてきたぞ」

 そして、今僕らの前に姿を見せたのが、噂の『闇のゲームやってたら生徒消えちゃった☆しょうがないから閉めちゃうね☆』な寮。

『………………まあ、なんだ。うん、何も言わないでおいてやる』

 ちょっとふざけすぎたか。と、そんな気まずい感じを打ち破るかのように、どこかピ
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