第28話
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回るべきだ。その方が、お互いの問題に気付きやすくなるんじゃないか?」
「「「………………」」」
リィンに問いかけられた三人はそれぞれ黙り込んでそれぞれの顔を見て頷いてリィンを見つめた。
「……そなたに感謝を。」
「仕方ないわねぇ。」
「しばらく申し出に甘えさせてもらう。」
「ああ、喜んで。」
「ふう……やれやれ。僕の時もそうだったが……君、大胆不敵すぎやしないか?」
「えっ……そうか?」
三人を諭す自分の様子を見守っていたマキアスの指摘にリィンは首を傾げた。
「あはは、自覚がないのもリィンらしいっていうか。でも、何だかちょっと光明が見えてきたみたいだね?」
「ああ……何とか掴んでみせよう。」
「とりあえずホテルに戻らなくちゃ、だね。」
「そうね。」
その後ホテルに戻ろうとしたリィン達だったが、帰り道で聞こえて来た音楽が気になり、音楽が聞こえて来た方向を調べると隠し扉があり、仕掛けを解いて隠し扉の先にある階段で地上へと出て音楽が聞こえて来た方向に近づくとそこには学生達が楽器で曲を演奏していた。
〜マーテル公園〜
学生達が演奏を終えるとエリオットが拍手をした。
「あっ……」
「……エ、エリオット君!?」
「わ〜、帰ってきてたんだ〜!」
拍手に気付いた学生たちはエリオットに気づくとそれぞれ驚いたり嬉しそうな表情をしてエリオットに近づいた。
「久しぶり、モーリス。ロン、それにカリンカも。」
エリオットは懐かしそうな表情で学生たちを見回した。
「はは、そっちも……本当に久しぶりだなあ!」
「ふふ、元気そうでなによりだわ。えっと、後ろの人たちは……?」
エリオットを懐かしそうな表情で話しかけていた女学生はリィン達に気付いて尋ねた。
「俺達はトールズ士官学院のエリオットのクラスメイトだ。」
「同年代のようだしお見知り置き願おう。」
「君達もエリオットの友人みたいだな。その制服、どこの学校なんだ?」
学生達の見慣れない制服が気になったマキアスは学生達に尋ねた。
「うん、僕達は音楽院に通ってるんだよ〜。」
「音楽院……」
「なるほどね。道理で演奏の練習をしていた訳ね。」
学生の答えを聞いたフィーは呆け、レンは納得した様子で学生たちを見つめた。
「この街区の外れにあって、音楽を専門に教えているんだ。有名な演奏家なんかも何人も輩出しているんだよ。」
「なるほど、演奏があんなに上手だったのも頷けるな。」
「はは、ありがとう。」
「うちの学校では毎年、夏至祭で開かれるコンサートに出演することになっていてね。放課後に仕
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