第28話
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」
リィンの突然の提案に目を見開いた。
「え。」
「ちょ、ちょっとリィン!?」
「ま、また君は……唐突に何を言い出すんだ?」
「しばらく戦ってみて一つ気付いた事がある。ラウラ、それにフィーとレン。君達の戦闘スタイルが本来、最高の組み合わせだってことを。」
「あ……」
「……それは…………」
「ふぅん?」
自分の突然の提案にクラスメイト達が戸惑っている中に指摘したリィンの話を聞いたラウラとフィーは呆け、レンは試すような視線でリィンを見つめていた。
「そ、そうなの?」
「ぼ、僕にはちょっとわからない話だが……」
一方リィンの指摘の意味がわからないエリオットとマキアスは戸惑っていた。
「ラウラは理想的な重剣士……圧倒的な剣技を揺るぎなく振るう、まさに”主戦力”だろう。一方フィーは理想的な前衛……圧倒的な機動力と速度で敵を崩し、主力の突入を助けるアタッカーだ。実技テストも、二人に組まれたら本来勝ち目があるはずがないんだ。」
「「…………………」」
「なるほど……確かに言われてみれば。」
「”戦術リンク”が使えれば鬼に金棒って感じだよね。」
リィンの説明を聞いたラウラとフィーは黙り込み、マキアスとエリオットはそれぞれ納得した様子で頷き
「そしてレンは理想的な万能戦士と軍師………剣、銃、体術、魔導杖、アーツと距離を選ばず状況に応じた戦い方で”主戦力”にもなれるし、主力の突入を助けるアタッカーや味方を援護する後衛にもなれる事に加えて瞬時に状況を冷静に判断して状況に応じた戦術を練って、その状況によってベストな判断で仲間達に指示をして戦う司令官だ。ラウラとフィーに限らず、俺達の誰と組んでも実技テストでは決して誰も勝ち目はないと思うんだ。」
「それは………」
「確かにレンと”戦術リンク”を結んでいる時はレンが”戦術リンク”を結んだ相手である僕達は他の人達の時よりも戦いやすいよね……」
「うふふ……中々目の付け所がいいわね。」
リィンの更なる説明を聞いたマキアスとエリオットが納得している中レンは感心した様子でリィンを見つめていた。
「ああ、そしてその事は三人とも気付いているんだろう?だからこそ何とかしたいのに”何か”が上手くかみ合わない……そんなもどかしさをずっと感じて来たんじゃないのか?」
「………………」
「……ああ、そなたの言う通りだ。」
「ん〜……レンはラウラお姉さんと上手くかみ合おうと頑張っているのだけどねぇ……」
リィンの指摘にラウラとフィーが頷いている中、レンは疲れた表情で呟いた。
「なら、ここで誰かが引っ込むなんて馬鹿げている。戦力的なバランスを考えたらむしろ俺が援護に
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