第28話
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は二人のフォローに回りながら手配魔獣を撃破した。
「「……………………」」
戦闘が終了し、戦闘の疲労によって地面に膝をついているラウラとフィーは何も言わず黙り込み
「そ、その……なんだ。もう無理に”戦術リンク”に拘らなくてもいいんじゃないか?」
その様子を見たマキアスは慰めの言葉をかけたが
「うふふ、ユーシスお兄さんとの”戦術リンク”が中々できなかったマキアスお兄さんが言うと説得力があるわね♪」
「フィー同様ラウラとの”戦術リンク”が結んだら失敗する可能性が非常に高い君も他人事じゃないだろうが!?……というか、前々から疑問に思っていたけど何で6月に編入した君がそれ以前の出来事を知っているんだ!?」
からかいの表情で呟いたレンの指摘を聞くと疲れた表情でレンを見つめて反論した。
「アハハ……まあ、”戦術リンク”に拘りたいという気持ちはちょっとわかるんだけど。」
そして苦笑していたエリオットが考え込んだその時
「―――いや。これ以上、そなたたちの足を引っ張るのは本意ではない。今回の実習中、私は後方支援に徹するとしよう。」
ラウラが予想外の申し出をした。
「っ…………!」
「ちょ、いきなり何を……!?」
「ラウラが前で戦わないってそんなのおかしくない……!?」
「そうよねぇ……確かラウラお姉さんってアーツはあんまり得意じゃないでしょう?」
ラウラの申し出を聞いたフィーは唇を噛みしめ、マキアスとエリオットは驚き、レンは疲れた表情でラウラに指摘し
「…………………」
リィンは真剣な表情で黙ってラウラを見つめた。
「……ふざけないで。外れるとしたらわたしの方が外れるべき。戦力的にもその方が合理的。」
するとその時座り込んでいたフィーが立ち上がってラウラを睨んで反論した。
「いや、今回に限っては私の未熟の結果によるものだ。そなたやレンを心のどこかで受け容れられぬ事も含めてな。」
「…………ぁ……………………」
「フゥ…………」
しかしラウラの答えを聞いたフィーは呆けた後辛そうな表情でラウラから視線を外し、レンは疲れた表情で溜息を吐いた。
「すまない……自分がこんなに心が狭いとは思わなかった。そのせいで、そなた達にも苦しい思いをさせたと思う。部活でも気付かされたが……やはり私は未熟なままのようだ。」
「ラウラ…………」
「………………」
ラウラの話を聞いたエリオット達は心配そうな表情でラウラを見つめた。
「リィン、そういう事ゆえ、以後の戦いでは私を―――」
そしてラウラはリィンを見つめて申し出たが
「―――いや。サポートの方は俺が回らせてもらおう。」
「!?
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