第28話
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わよ。」
「ふふっ、よろしくね。」
レンの答えを聞いて微笑んだクロチルダはその場から去って行った。
「はああああ〜……っ。雑誌で見るより何倍も綺麗だったねえ……!」
「うむ……さすがに本物は違うな……!」
クロチルダが去った後溜息を吐いたエリオットの言葉に頷いたマキアスだったが
「―――ってああ!?結局サインをもらい損ねた!?」
ある事に気付いて心底後悔した様子で声を上げた。
「……残念だったね、それは。」
「……しかし、大した女性だな。単に容姿が美しいだけではなく、相当な器の広さを感じた。」
マキアスの反応にフィーが呆れている中、ラウラは感心した様子でクロチルダが去った方向を見つめた。
「ああ、そんな感じだったな。”蒼の歌姫”ヴィータ・クロチルダか……はは、俺も何だかファンになっちゃいそうだ。」
ラウラの意見に頷いたリィンはクロチルダが去った方向を見つめながら呟いたが
「うふふ、”蒼の歌姫”のファンになるかもしれないというさっきのリィンお兄さんの言葉をエリゼお姉さんに伝えたらエリゼお姉さんはどんな反応をするのか今から楽しみね♪」
「ちょっ!?頼むからそれだけはやめてくれ………!」
からかいの表情で呟いたレンの推測を聞くと一瞬でエリゼの反応を推測して冷や汗をかいて表情を引き攣らせた後慌てた様子でレンを見つめて嘆願した。
「あれ?そういえばさっき、クロチルダさん、去り際にレンに伝言して行ったけど……」
「確か”レオン”という人物に向けて時間ができたら是非会いに来て欲しいみたいな事を言っていたよな……?」
その時ある事が気になったエリオットの疑問を聞いて考え込んだマキアスはレンに視線を向け
「うふふ、”レーヴェ”って言うレンの知り合いがいるのだけど……その人はとてもカッコイイお兄さんで剣の腕も凄い人で、レンが認めているレンよりも実力が上の人達の中の一人よ♪」
「なっ!?”小剣聖”のレンよりも実力が上なのか……!?」
「ほう……しかも剣士とは。一体どのような人物なのか、私も気になってきたな。」
レンの答えを聞いたリィンは驚き、ラウラは興味ありげな表情をしたが
「……………ふぅん。レーヴェの知り合いって事は、まさかとは思うけどヨシュアやユウナの”知り合い”?」
「うふふ、その通りよ♪」
「………なるほどね。ま、わたし達に関わらないんだったら別にいいけど。」
「フィーは先程レンの話にあった”レーヴェ”という人物について知っているのか?」
「ん。でもその人の剣は”正道”のラウラの剣とは対極の剣―――”邪道”の剣の上剣を振るっている理由もラウラと真反対の理由だから、会わない方がいい
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