第28話
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いる人が3人もいるのだからその人達から私の事を聞いていてもおかしくはないわね。」
笑顔を浮かべてわざと言い直したレンの話から何かに気づいた女性は目を丸くした後レンに微笑んだ後リィン達を見回して自己紹介をして微笑んだ。
「―――ヴィータ・クロチルダ。オペラ歌手をやっているわ。よかったらご贔屓にね。」
「ど、どうも……よろしくお願いします。」
(よく見ると相当綺麗な人かも……)
女性――――ヴィータ・クロチルダに微笑まれたリィンは戸惑い、フィーはクロチルダの整った容姿を見つめ
(うふふ、あんな綺麗でスタイル抜群なレディにレーヴェが目を付けられて誘惑され続けた事をカリンお姉さんに後で教えてあげようっと♪)
クロチルダの記憶を読み取ったレンは小悪魔な笑みを浮かべていた。
「ところで、あなたたちの制服……どこかの学校の生徒さんね?もしかして、私のサイン目当てでわざわざ来てくれたのかしら?」
「は、はい、それはもうっ!!」
「それ以外に用事などあり得るわけがありません!」
クロチルダに尋ねられたエリオットは嬉しそうな表情で、マキアスは真剣な表情で断言し
「いやいや、違うだろ!?コホン、え、えっと……俺達はトリスタにあるトールズ士官学院の者です。今日はその、実習でこちらに来ていまして。」
二人の断言を呆れた様子で否定したリィンは気を取り直して説明した。
「ふふっ、それは残念。あ、でも士官学院っていうことは、もしかして……例の地下道の魔獣の件を手伝ってくれるのかしら?」
「そだね。ま、仕事はこれからだけど。」
「ぼ、僕達に任せてください!」
「きっとやり遂げてみせますから!」
クロチルダの疑問に冷静な様子で答えたフィーとは逆にマキアスとエリオットは興奮した様子で答えた。
「うん、助かるわ。私も話を聞いて不安だったから。それにしても、実習か……今時の学校では面白いことをやっているみたいね。」
「はは………さすがにウチくらいだと思いますが。」
「いけない、次のリハーサルが押しているんだったわ。悪いけれどこれで失礼するわね。」
「いや、こちらこそ呼び止めてしまいました。」
「ふふ、いい息抜きになったわ。大変だと思うけど……実習、頑張ってね。―――ああ、そうだ”天使”ちゃん。」
「あら、何かしら?」
クロチルダに名指しされたレンは不思議そうな表情でクロチルダを見つめ
「―――そろそろ”新しい生活”にも慣れて来た頃だろうから時間ができたら是非会いに来て欲しいって、”レオン”に伝えておいてくれないかしら?」
「”レオン”………うふふ、お姉さんはレーヴェの事をそう呼んでいるんだ。ま、伝えておくだけなら別にいい
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