第28話
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その後帝都を回りながら依頼を片付けていたリィン達はB班のメンバーと出会い、出会った時間がたまたまお昼時だった為、B班のメンバーと昼食を共にしてレストラン前で別れた後、残りの依頼を片付ける為に依頼人であるホテルの支配人がいるホテルに向かい、受付を訪ね、依頼内容を聞いた後これからの行動の為にホテルのロビーの一角で話し合っていた。
〜帝都ヘイムダル・”デア=ヒンメル”〜
「それじゃあ、準備ができたら地下道へ向かおうか。」
「ラジャ。」
「しっかり準備を整えておかないとね。」
「あら……?」
リィン達が話し合っていると聞きなれない女性の声が聞こえ、声を聞いたリィン達が振り向くとドレスを身に纏った女性が階段から降りてきた。
「クロチルダ様。そろそろお時間ですか?」
女性に気付いた受付にいる支配人は尋ね
「ええ、行ってくるわ。それよりそっちの子たちは……?」
女性は頷いた後リィン達を見回した。
「……………あっ………………あああああああああっ!?」
「……ヴィ…………ヴィ……ヴィータ・クロチルダ……!?」
(うふふ、まさかこんな所で会うなんてね。ちょうどいい機会だし、今後の為に”読み取らせてもらう”わよ、”蒼の深淵”さん♪)
一方女性の顔を見たエリオットとマキアスは声を上げて驚き、レンは意味ありげな笑みを浮かべてその身に秘められているグノーシスの力で女性の記憶を読み取った。
「す、すごい…………本物だ……!!」
「ま、まさか……会える日が来るとは……!」
(えっと、この人は……?)
興奮しているエリオット達の様子にリィンは戸惑い
「ええい、君達!何をぼーっとしている!あの有名なオペラ歌手、”蒼の歌姫”クロチルダが目の前にいるんだぞ!?」
戸惑っているリィン達の様子に気付いたマキアスは慌てた様子で指摘した。
「”蒼の歌姫”……ふむ、聞いたことがあるような。」
「し、知らないのっ!?」
首を傾げている様子のラウラを見たエリオットは信じられない表情をし
「あははっ……有名だなんて言ってもオペラの世界でだけだもの。知らなくったって無理ないわよね。知名度で言ったらそちらの”天使”ちゃんの方がどっちかっていうと大衆の人達に知られていると思うわよ?」
その様子を見た女性はおかしそうに笑った後レンに視線を向け
「うふふ、”やっぱり”レンの事を知っていたのね。まあ、レンもお姉さんの事はレンの可愛くて大切な妹に聞く前から知っているけどね、蒼の深え―――じゃなくて”蒼の歌姫”のお姉さん♪」
「あら……フフ、よく考えてみたら貴女の”知り合い”には貴女の妹を含めて私を知って
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