暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは〜無限の可能性〜
第3章:再会、繋がる絆
第57話「手掛かりと異変」
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学校..なのは変わりないか。」

「みたいね...。ただ...。」

「なにアレ...。」

  穴の先は同じく校庭。ただ、ノイズが走るかのように、所々空間がバグっていた。
  別に触れても問題はない。まるでデータが破損した映像のようだ。

「っ、優ちゃん!!」

「どうした...って、今のは...!?」

  葵に呼ばれ、そちらに振り返ると、誰かとナニカが校舎の角を曲がっていった。

「追いかけるぞ!」

  胸騒ぎがし、急いで追いかける。
  僕も椿も葵も、すぐに技が使えるようにしておく。

「っ、見つけた...!」

「危ない!」

「させないわよ!」

  角を曲がると、ちょうど誰か...少女をナニカが襲う所だった。
  すぐさま椿が矢を放ち、妨害しようとするが...。

「くっ...。」

  ナニカ...黒い瘴気の怪物の触手で薙ぎ払われてしまう。

「“呪黒剣”!!」

「“チェーンバインド”!!」

  すかさず、葵が襲おうとしている触手を地面から生やした剣で断ち切る。
  そして、僕がバインドで動きを止める。
  同時に、僕と葵が駆け出し、襲われている少女を救い出そうとする。

「っ!?何!?」

「壁...魔力障壁!?」

  しかし、そこで魔力による透明な壁により進行を阻まれる。
  まるで、事の成り行きをそこで見ていろと言わんばかりに。

「(しまった!今のでチェーンバインドの術式が...!)」

  それは空間自体を隔てているのか、バインドとの術式的な“繋がり”が断たれる。
  そして、バインドが引きちぎられてしまう。

「二人とも退きなさい!」

「「っ!」」

   ―――“弓奥義・朱雀落”

  そこから横に飛び退き、壁に矢が突き刺さり、炸裂する。

「...くそっ!」

「“刀奥義・一閃”!!」

  しかし、余程頑丈だったのか、椿の矢でもそれは破れなかった。
  すかさず葵が強力な一撃を叩き込むが、それでも破れない...が、罅は入った。

「穴を開けてやる!」

〈“Zerst?rung(ツェアシュテールング)”〉

  さらに追撃として、罅の部分を起点に、緋雪の魔法を叩き込む。
  “破壊の瞳”を通した訳でなく、模倣しただけだから威力は著しく落ちるが...。

〈開きました!〉

「っ...!!」

  リヒトの言葉と共に、穿たれた穴から壁の内側に入る。
  よし、これでバインドで動きを止めれば....!





   ―――...この時、僕らは壁を破るのに集中して気づけていなかった。





「ぁああああああああああ!!!?」


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