第3章:再会、繋がる絆
第57話「手掛かりと異変」
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ー...。」
家が近いので、登下校に自転車とかは使ってない。
だから、余計に危険なんだけど...。
「...って、あれは...?」
帰り道の途中、見知った人影が通り過ぎる。
「学校に行くのに、転移魔法は使わないの!?」
「いや、普通に禁じられてるからな!?」
「...優輝と椿と葵?...どうしてこんな時間に?」
ちょうど電灯に照らされ、姿と聞こえた声でその人影が誰か判別できた。
しかし、どうして今の時間にここにいるのかがわからなかった。
「(...怪しい...。)」
優輝はいつも神夜と対立している。
神夜が言うには、緋雪や椿たちを洗脳しているらしい。
だから、今どこかへ向かっているのも、とても怪しく見えた。
「(っ...追いかけなきゃ、見失うね。家に帰る暇はないか。)」
そう判断した私は、急いで三人を追いかけた。
目的地はおそらく言っていた学校だろう。
=優輝side=
『....優輝様...どうか早く...。』
「『あぁもう、聞こえてるってば!』」
念話で返事しても、反応はない。どうやら一方通行のようだ。
急いで走る。ここまで何度も呼びかけるという事は、猶予はあまりないらしい。
「よし、ここを曲がれば...!」
角を曲がり、見えた校門を飛び越える。
もう完全下校時刻は過ぎてるから当然誰もいない。
「さて...見たところ誰もいないが...。」
校庭を見渡し、そう呟く。
一見して何もない。だが....。
「優ちゃん...これ...。」
「ああ。...“違和感”が満ちているな。」
魔力も、ノイズがかかっているように感じづらいけどある。
これは一体....。
「リヒト、サーチ....って、かけても無駄か?」
〈.....そのようですね...。ノイズでほとんどわかりません。〉
どうやら無駄のようだ。....さて、どうするか...。
『...こちらです...。』
「っ!....こっちか...!」
そこで聞こえた念話に導かれるように僕は歩き出す。
...その先は、ちょうど玄関前。
『そこの綻びから中へ...。』
「綻び...?リヒト!」
〈.......っ、見つけました!〉
リヒトで念入りに探し、ようやく“綻び”を見つける。
「これは...結界...か?」
「...入りましょう。」
「...ああ。」
そして、僕らは結界らしきものに繋がる“綻び”の穴を通る。
「.....
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