第3章:再会、繋がる絆
第57話「手掛かりと異変」
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成果もなかった。
「やっぱり、何か手掛かりを見つける方が...。」
「...だとしても、当てが何もないわよ?」
「それなんだよなぁ...。」
こうしている間にも、もしかしたら取り返しがつかなくなるかもしれないのに...。
「(ジュエルシードの力が行使されたのは、夢の内容から見てもプリエールで...だ。あれ以降の記憶は夢に出てきていないからな。...だとすれば、その世界に行けば何かわかるかもしれないが...。)」
個人でそこまで行く力はない。それ以前に、無断で次元渡航したらダメだし。
例えクロノ達に頼むとしても、僕らは嘱託魔導師。未だに個人的理由の範疇を出ない事情でプリエールまで行けるほどの権限はない。
「....手詰まりか...。」
見ればとっくに夕食時になっている。
さっさと準備するか。
『.....優...さ.....。』
「っ....!」
夕食を食べ終わり、まだしていなかった風呂の準備に向かおうとした瞬間、念話らしきものが頭に響く。
「椿!葵!」
「どうしたの!?」
「念話だ!念話が聞こえた...!」
心を落ち着け、まだ念話が来ていないか確かめる。
助けを求めているのなら、早くいかなければ...!
『....優輝様...。』
「っ、あたしにも聞こえた!」
「私もよ!」
どうやら今度は二人にも聞こえたらしい。
しかも、聞こえてきたのは僕の名前。
「(...僕に対する念話...?一体誰が...。)」
『...学校へ...来てください....マスターを助けるために....。』
「学校...?」
どうしてそこへ?
疑問は残るが、助けを求められているのなら行くべきだろう。
目で合図し合った僕らは、急いで準備を済ませ、学校へと駆け出した。
=アリシアside=
「あー...だいぶ遅くなっちゃったな...。」
部活での話が長引き、帰りがだいぶ遅くなってしまった。
辺りはもう暗いし、完全下校時刻ギリギリだよ〜...。
「ママたち心配してるだろうなー。」
私自身わかるほど、ママは親馬鹿だ。一度死んじゃった私を生き返らせようとしたし。
...その時フェイトに虐待してたから生き返った時はついキレちゃったけど。
「うーん...魔法が使えたらな...。」
魔法を使って体を動かしてると、基礎体力も付くみたいだし。
魔法で家に帰るのはさすがにせこいけど、体力つけて早く帰るぐらいはしたい。
「...というか、夜ってどこでも物騒なんだよね
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