第3章:再会、繋がる絆
第57話「手掛かりと異変」
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?」
「多分ね。」
そして、家に帰ったら謎の頭痛で気絶。リヒトも謎の不調を起こす。
「...あ、そういえばシャルは昨日どうだったんだ?」
〈...リヒトと同じです。マイスターが頭痛を起こされたのと同時に...。〉
時間差とはいえ、あれはあの家から帰った後。もしかして...。
「...僕らに掛かってる認識阻害を無視するような場所に、無理矢理干渉したから...?」
「どういうこと?」
「あの知覚ができない部屋...あそこに僕は無理矢理転移で入ったんだ。だから、僕らに掛かってる認識阻害が原因で大きな矛盾を引き起こして、所謂オーバーヒート的な事が起きた...。」
多分、あの頭痛はそういう事だろう。
「....“聖奈”って家だったね。あそこ...。」
「ああ。だから、僕らの記憶から消えた人物は、あの家の住人...って、それはあの家に“違和感”を強く感じてた時点でわかる事か。」
そして、その人物は夢に出てきた人物と同一だろう。
「...あ、そういえばリヒト、昨日撮った映像とかは出せるか?」
思い出したようにリヒトに尋ねる。
それと一緒に、僕もカメラで撮った写真を印刷しに向かう。
〈はい。出せます。...昨日は知覚できなかったのに、これは...。〉
「何か写ってるのか?っと、出てきた。」
印刷した写真を取り、リビングに戻ってテーブルに広げる。
同時に、空中にリヒトが映像と写真を投影する。
「....この部屋は?」
「さっき言ってた部屋。」
写っているのはシンプルな部屋。女の子らしさがあるって程度でなんの変哲もない。
...一つあるとすれば、くっきり写っているのに一部知覚できない事か。
「ノイズが走るかのように見づらいな...。」
「認識阻害...ここまで影響するんだね。」
となると夢の人物は女性って事になるな。
...夢の記憶とかで十分それは考えられたはずなのに、なんで今更。
「...この現象...夢の記憶...天巫女......そういうことか。」
「何か納得いくことが?」
「ようやく結びついたって所かな。これも認識阻害の影響だったかもしれないけど。...まぁ、この現象で消えた人物は天巫女で、なぜかは知らないけどジュエルシードで皆の記憶から消えたって事。」
思考が纏まらないのも、拒絶反応のように頭痛が起こったのも。
全部、その人物が自分を思い出してほしくないと思ったから。
「天巫女...ユーノは一部説明してなかったけど、祈りの力は感情に左右されやすい。」
「...まぁ...祈るって事は雑念とかで影響が出るものね...。」
「...
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