第3章:再会、繋がる絆
第57話「手掛かりと異変」
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マス...タ..ー....。〉
「...リヒト....?」
リヒトに僕の体がどうなっているかスキャンしてもらおうと呼びかける。
しかし、ノイズだらけの返事しか返ってこず、そのまま沈黙してしまった。
「くっ......。」
僕も頭痛に耐え切れず、そのまま意識が薄れていった...。
―――....優輝様...。
「....っ、く...!」
ふと、飛び上がるように目を覚ます。
「...朝....?」
おかしい。僕の記憶では既に夕方だったはず...。
「優輝!ようやく目が覚めたのね...!」
「...椿...?」
「...あの後、ずっと眠ってたのよ?今は日曜日よ。」
....そうか、日を跨いだのか。
「....リヒト。」
〈...大丈夫です。既に回復しました。マスターこそ大丈夫ですか?〉
「ああ。頭痛も治まった。」
あの頭痛は何だったのか。明らかに普通じゃなかった。
「リヒトのあの不調の原因は?」
〈...わかりません。マスターが頭痛に陥られたのと同時に何もできなく..。〉
...リヒトも原因不明らしい。もしかしてこれは...。
「...無事ならいいわ。とりあえず、朝食は作っておいたから。」
「ああ。ありがとう、椿。」
「........。」
顔を赤くしながら逸らし、周りに花を出現させる椿。...嬉しいんだな。
...とりあえず、昨日できなかった情報整理のためにもまずは朝食だな。
「....二人はどこまで推測した?」
「いや、優ちゃんが目覚めるまで個人でしか推測してないよ。」
「一番情報を持ってるのは優輝だから。」
「そうか...。」
ある程度は自分で推測を立てているらしい。
「昨日、“違和感”を感じた場所は全て夢の中で見た人物が今までの出来事に介入した場所。...と言っても、僕の記憶限定だけどね。」
「私たちも“違和感”は感じれるようになった。」
椿たちが感じれるようになったのは八束神社から...つまり、僕と出会った時からだ。
僕らと会う前に起きた出来事の場所に行っても、何も感じなかった。
...と、いう事は...。
「...“違和感”の正体は僕らそれぞれの記憶から生じる矛盾。...まぁ、これは探索する前からある程度わかってた事だね。」
「問題なのは、最後よ。」
重要なのはここからだ。
「僕があの家で見つけたのは、“知覚する事のできない部屋”。」
「知覚できない...って事は、認識阻害が
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