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Blue Rose
第二十話 小さくなる身体その八

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「その時にだね」
「そうですね、大学を卒業して」
「大学行くんだね」
「はい、そのつもりです」
「そこで何を勉強するのかな」
「今考えてます」
 これが優花の進路についての今の考えだった。
「ちょっと迷ってます」
「まだなんだ」
「ある程度決めてたんですけれど」
「女の子になるからだね」
「はい、そのことがあって」
 だからだというのだ。
「どうしようかって思っています」
「そうなんだね」
「八条大学の進学を考えています」
 進学の希望先もだ、優花は話した。
「そこまでは決めてますけれど」
「どの学部、学科までは」
「考えなおしてますね」
「そうだね」
「はい、どうにも」
「じゃあそのこともね」
「じっくりとですね」
「考えればいいよ」
 岡島は進路についてもだ、優花に言った。
「じっくりね」
「じっくりですか」
「うん、そうすればね」 
 こう言うのだった。
「いいよ」
「進路のこともですか」
「じっくり考えるべきことだしね」
 進路、そのことはというのだ。
「考えばいいよ」
「わかりました、それじゃあ」
「それとね」
 岡島は優花にさらに言った。
「文系かな、それとも理系かな」
「文系を考えてます」
「そっちに進みたいんだね」
「はい、そうです」
「お医者さんにはならないんだね」
「理系はあまり」
 苦笑いになってだ、優花は答えた。
「得意じゃないですから」
「だからだね」
「そちらはです」
 考えていないというのだ。
「どうにも」
「わかったよ、それじゃあね」
「文系ですね」
「そちらに行くといいよ」
「わかりました」
「理系が苦手でそうした学部に行っても仕方ないからね」
 不得意な分野に進んでもというのだ。
「学校の先生で明らかに教えることも生活指導も出来てないのにしている先生とかいるけれど」
「困りますよね、そんな先生」
「全くだよ、数学とかだと特にね」
「教えることが下手な先生はですね」
「うん、迷惑だよ」
 教えることが下手な教師はというのだ。
「生徒が迷惑だよ」
「そうなりますね」
「自分はよくてもね」 
 岡島は眉を曇らせてこうしたことも言った。
「迷惑だよ、生徒が」
「その先生が可哀想とかは」
「思わないよ、不向きなら辞めろってね」
「学校の先生はですか」
「そう思うよ」
「そうですか」
「うん、僕は学校の先生には厳しいよ」
 自分で言うのだった。
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