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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第238話 秘密
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っと気になってた所だから」
ニコニコと見ていたレイナだったが、アスナの方を向いて、話の軌道修正を求めた。
アスナが何を訊こうとしたのか、それがレイナも判っていたからだ。
因みに、アスナとレイナ、ランとユウキが 姉妹である、と言う事は ちゃんと説明済みだ。ユウキが『姉ちゃん』と呼ぶラン、レイナが『お姉ちゃん』と呼ぶアスナ。
其々に違いがあって、接し方も違っていて、だからこそ、混乱する様な事は無かった。勿論、詳しい事は訊いていないし、訊くつもりも無かった。
「うん、そうだね。あのね、ユウキ」
「んー?」
リュウキの方をニヤニヤ、と見ていたユウキは、アスナの方に振り返る。
「ほら、私達の前に 黒ずくめの片手直剣使いのスプリガンの人。……覚えてないかな?」
「あ―――……」
それだけで、ユウキは直ぐにキリトのことに思い至った様だった。こくこくと頷き、何故かユウキにしては、珍しい……と、ちょっぴり思ってしまう様な難しい顔をして腕を組んでいた。
その横では ランも……静かに目を閉じていた。
「うん、覚えてるよ。確かにあの人も強かった!」
「だよね? ……じゃあ、どうして助っ人を頼まなかったの? 正直、私達よりも、その人と――そこのリュウキくんが組んじゃったら、すっごい事になってたかもしれないのに」
「あはははっ! だよねっ!」
くすくす、と笑いながらそういうアスナ、そして レイナも 微笑んでいた。……肩身が狭そうなのは、リュウキだ。
またまた、色々と訊かれてしまうのでは? と一瞬思ったリュウキだったが……、その心配は杞憂となった。
「うーん……、確かに あの人はとても強かった。ほんとにギリギリ勝てた、って感じだったから。……でも、やっぱりあの人はダメなんだ」
「え……?」
「そ、そーなの??」
ユウキの言葉に、少々驚きを隠せない。
アスナ達が言っていて、ユウキが思い浮かべていたのは、間違いなくキリトの事。その強さは、アスナとレイナ、リュウキも知っている。本来のスタイルではない状態だと言う事は、ユウキも知らない事実だ。キリトは二刀流使いなのだから。長く、手に馴染んだスタイルの方が本領を発揮できるのも間違いない事であり、ぎりぎりの勝負だったのであれば、本来のスタイルになったキリトが相手なら―――、と何処か見てみたい気もする。
でも、アスナとレイナは、リズが言っていた言葉も忘れてはいない。
『本当の本気で戦う様な事は起きない方が良い』
リズは、そう言っていた。
何処か見てみたい、と思っていた好奇心も、その言葉を思い出せば、霞んで、霧散するから。
そして、ユウキはゆっくりと口を開いた。
「戦ってて――、ボクの秘密に気付いちゃ
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