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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第238話 秘密
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いをしていた。
その途端だった。ユウキが可憐な顔をまぶしい程に輝かせて、一番前にいたアスナの両手をぎゅっ と強く包み込んだ。 他のメンバーも同じく、盛大な歓声を上げていた。
「ありがとう、アスナさんっ!! それに、レイナさん、リュウキさんもっ!! 剣を合わせたあの時から、そう言ってくれると思ってたよっ! ほんとにうれしいっ! ありがとうっっ!!」
アスナの手を握り、そして レイナやリュウキの方を何度も何度も見て、笑顔を見せた。
そして、隣にいたランも、ユウキ程の勢いは無かったが、それでも心底安堵した様に ほっと胸を撫で下ろし、笑顔で頭を下げて喜んでいた。
「本当にありがとうございます。皆さん。……それに」
そこまで言った所で、ランは口を噤む。
視線の先にいるのはリュウキだ。……その視線に一番前にいたアスナは気付いたが、恐らくは、自分を打ち負かした相手、リュウキに感謝の言葉を改めて言いたかったけれど、負けてしまっている自分達の手前、遠慮したのだろう、とアスナは感じていた。
「あ、あはは。わたしの事は、アスナって呼んで」
「あ、私は、レイナでっ!」
「……さんは、いらない。リュウキで良い」
ユウキの勢いに思わず仰け反りそうになってしまった3人だったが、直ぐに返事を返した。ユウキは にっこりと笑って叫んだ。
「ボクも、ユウキで良いよ!」
「私も、ランとお呼び下さい」
ニコニコと笑いながら手を差し伸べてくる。
ここで、レイナはふとした疑問が頭をよぎった。
「あれ? そう言えば えーっと……、ユウキは 皆 『ユウキ』って呼んでるのに、ランさんは なんで?」
そうなのだ。全員ではないが、シウネー、タルケン、テッチは ランの事をラン
さん
(
・・
)
と呼んでいる。呼び捨てで呼んでいるのは、ノリとユウキ、ジュンの3人であり、半数は さん を付けて呼んでいる事に ふと 疑問を持ったのだ。
だが、それを訊いて、にこっ と笑うのは、シウネー。そして、皆も同様に笑顔を見せた。
「だって……、ねぇ?」
「あははは!! 判る判る! もう慣れちゃったけど、ランは、ランさん、だったなぁ。最初の方は私も」
「うーん、改めて問われると、違和感に思うかもしれませんが、これが自然な形になったので」
雰囲気と言えばそうだ。
ランは、何処か気恥ずかしそうにしていた。
「私としては……、私もさん付けしなくても良いんですが……、何でか、こうなってしまったみたいなので……」
「ぶー。ボクとしては、ちょっと不服だったんだよー? でも、テッチの言う様に、自然になっちゃったからね〜……、も、さいしゅー的には、『まー、良っか?』 って感じになっちゃって」
苦笑いをするランと、頬
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