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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第238話 秘密
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を忘れる事は無い、と言う想いには強く共感が出来た。
そして シウネーは、僅かに閉じられた瞼の奥に一際真剣な光を帯びた。
「望むことは、あとひとつ―――。この世界に、私たちの足跡を残したい。……ボスモンスターを攻略すれば、第1層《はじまりの街》にある黒鉄宮、あそこの《剣士の碑》に名前が残りますよね」
「「あ……」」
アスナとレイナは、一瞬だけ目を見開いてから、大きくうなずいた。
確かに、ボスを倒したプレイヤーの名は、あの大きな石碑に記録される。
……かつて、あの黒金の碑は大きな墓石だった。
その場所へと向かう事自体、苦痛を伴う物だったが、全てが変わった世界では、役割を変えていたのだ。……いや、本来の姿に戻った、と言った方が良いのかもしれない。死者の名を消す石碑ではなく、シウネーの言う様に、この世界に足跡を、戦いの記憶、戦士としての証を残した者達の名が刻まれるのだ。
現に、この場にいるアスナやレイナ、そして リュウキの名も残している。
「その……、自己満足も良い所ですけど、私達、どうしてもあの碑に名前を刻んでおきたいんです。でも、問題がひとつあります。ボスを攻略したのが1パーティなら、その全員の名前が記録されるのですが、パーティーが複数になってしまうと、残るのはパーティーリーダーの名前だけになってしまうのです」
「あ――、そうだった。……そうだね」
「うん。確かに。……全員の名を残すだけのスペースがあったら、って思うけど……100層、あるから」
以前のアップデートで 僅かにスペースが増え、増加したのだが、それでも全員を、と言う訳にはいかない。シウネーの言う通りパーティーリーダーの名に限られてしまうのだ。
「つまり、碑に《スリーピング・ナイツ》全員の名を残そうと思ったら、1パーティーのみで、ボスに挑まねばならないのです。私達、25層と26層で一生懸命頑張ったんですが……、どうしても あと少し及ばなくて……、そこで、皆で相談して決めたのです。パーティーの上限は知っての通り、以前のアップデートで増えた10名。後3名の空きがあります。僭越な話ですけど、私達の中で、最強であるランさんとユウキ、2人と同じか、それ以上に強い人を探して、パーティーに加わってくれるようにお願いしてみよう、って」
「成る程……。そういう事だったんですか」
「だから…… ユウキさんはあんなに喜んでて……。それに、ランさんも……」
戦いが終わった時の笑顔が全てを物語っていた。
ユウキは、笑顔を全面に出していたから、判りやすく、ランもユウキの姿に何処か呆れていた様子を見せつつも、微笑んでいたから、間違いない。
因みに、『リュウキと戦ってみたい』 といっていた時のランの表情は、レイナも、そして アスナも見て
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