暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第238話 秘密
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ュウキだ。
 嘗てのリュウキであれば、この世界(VRMMO)を自分の現実世界として、認識していたあの時のまま、ここへと来ていたら――、恐らく彼女達の様な事だってしているだろう、と思える。現に、VRMMOと言うジャンルが始まる前から、様々な記録を樹立させていっていて、色々(・・)と言われていたから。

 ただ、かけがえのない宝物を得た今、その過程での話は正直したくないのも事実だった。

 リュウキは、仲間達との時間を何よりも優先しているから。

 ただ、その中でも 出来る範囲では 昔の血が騒ぐ――と言わんばかりに、色々と無茶な事をしたりしているが(邪神狩り等……)、このギルド、スリーピングナイツが挑戦している難易度に比べれば、格段に低いと言えるだろう。

「う〜ん、本気だって事は私もよく判ったんだけど―――」

 アスナは、改めてギルドの皆の顔を、7人の顔をゆっくりと見渡した。
 無謀な挑戦だ、と言えるのだが、何処か親近感が沸々と――と思ってしまうのは、身内にとんでもないのがいるから、仕方がない。
 でも、それは稀中の稀であるから、一先ず置いとく。

 そして、もう1つの感覚を――アスナは感じていた。

 それは、親近感だけでなく、新鮮な――それでいて、何処か懐かしい感覚である。

「でも、なんで? どうして 他のギルドと共同じゃなくて、単独でボスを倒したいの?」

 アスナは その訳を訊いてみたかったのだ。
 そして、その訊いてみたい気持ちはレイナも、リュウキも同じだった。

 やり込み要素として……と考えられるかもしれない。または、オーソドックスでと言えば、ボス討伐の報酬だろう。
 元々、レイド・パーティーで挑む事が大前提であるボス戦。単独で倒した、となれば、それこそ尋常じゃない程の(ユルド)希少(レア)な装備、アイテム――、あの年末に急行した《黄金の剣(エクスキャリバー)》のクエストを凌ぐ勢いで、得られる。

 だが、その動機はこの7人は何処かそぐわない気がした。

「えーっと……、その、ね?」

 ユウキが何かを説明しようと 瞳をいっぱいに見開いて言おうと口を動かすのだが、言葉が出てこなかった。……それは、少々驚いた事に、ランも同じ、だった。

 ユウキの事をしっかりと見守っていて、先ほどから 幾度となくフォローをいれている場面を何度か見ていて――、そして ユウキから『姉ちゃん!』と呼ばれている事もあって、姉妹であり、しっかり者のお姉さんと言う印象が強かった。
 こちらも姉妹、アスナは ちょっぴり見習いたい気分になってしまったりしていた、と思ったりもしていた。

――何か、訳がある――、深い訳が。

 と、再び頭の中を過ぎっていたその時。

「あの、私から説明
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