第106話(断章終了)
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
。―――しかも”嵐の剣神”達という出鱈目な存在達を味方にしちゃってさ。」
「お役に立てて幸いです。」
口元に笑みを浮かべて言ったワジの言葉を聞いたリースは軽く会釈をし
「……勝手に俺達まで星杯騎士団の戦力扱いにするな………あくまで一時的に力を貸しているだけだ。」
「というか教会にとって天敵である”神殺し”や”古神”、さらには”幽霊”のわらわ達に力を借りて恥や屈辱とは思わんのか、お主たちは?」
セリカは静かな口調で呟き、レシェンテは呆れ
「アハハ、僕は使える物は何でも使う主義でね。そんなお堅い考えはしないよ。」
レシェンテの言葉を聞いたワジは笑いながら言った。
「ま、リースの場合、どう考えても普通のシスターには見えへんやろうからなぁ。大司教もさぞ面食らったやろ。」
「……大きなお世話。というかケビンは人のことは言えないと思う。」
そして溜息を吐いた後苦笑しながら言ったケビンの言葉を聞いたリースはジト目でケビンを見つめた。
(なんか誰一人として普通の聖職者には見えないんだが……)
その様子を見ていたロイドは冷や汗をかいて苦笑し
(”星杯騎士”ってみんなこんな人達ばかりなのかしら……?)
エオリアは呆れた表情でケビン達を見つめていた。
「―――まあ、改めての自己紹介はこのくらいにして。僕達がこの場に現れたのはそちらの彼に呼ばれたからでね。」
「ツァイトに……?」
ワジの話を聞いたロイドは不思議そうな表情でツァイトに視線を向けた。
「うむ、そうさせてもらった。おぬしの決意が固いのであれば協力者は必要かと思ってな。」
「あ………」
ツァイトの説明を聞いたロイドは声を上げてワジ達を見つめた。
「僕が潜入していた事からもわかると思うけど……騎士団はある程度、今回の事態を予測していてね。ただ、クロイス家の陰謀やキーアの正体についてはわからないことも多かったんだ。先日、彼と再会した折に、一通り教えてもらったけどね。」
「しかし”幻の至宝”は消滅しており、それに代わる新たな至宝が人の手で生み出されたとなると……事態は『古代遺物』を回収する騎士団の役割から外れてきてな。このままでは介入する口実がなくなってしまう所だった。」
「かといって”結社”がこの事態に絡んでいるとなるとオレらも放ってはおけん……そこで”君”という口実に頼らせてもらおうと思ったんや。」
「………!」
ワジ達の説明を聞いたロイドは目を見開き
「そういうこと―――君に協力させてもらう形で僕達は今回の事件に介入させてもらおうと思う。どうだい、ロイド?」
「―――俺達はヴァイス達―――クロスベル警察局長、警備隊司令に雇
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ