第103話
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「ハハ………マクダエル先生の為と思って鍛えていただけだよ。君達ほどではないよ。」
戦闘終了後ロイドに感心されたアーネストは苦笑し
「フン……”赤の戦鬼”シグムントか。猟兵時代に何度か遭遇したが正直、本物の化物だったぜ。噂じゃ娘の方も相当ヤバイと聞いているが。」
ガルシアは鼻を鳴らした後ロイドに視線を向けた。
「ああ……”結社”の連中より、単純な戦闘力では上かもしれない。まあ”結社”の方にもとんでもない使い手がいたけど……」
「クク、そんな化物どもとこの先やり合う必要があるわけか。前途多難じゃねぇか、オイ?」
「ああ、全くだよ。」
そして口元に笑みを浮かべて言ったガルシアの言葉にロイドは溜息を吐いて答えた後封鎖されているシャッターに近づいた。
「封鎖されているな……近くでロックを解除できると思うけど。」
「後は押収されたロイドの武器やエニグマ、回復薬なども回収できるといいのだけど……」
シャッターに近づいたロイドとルファディエルは考え込み
「ハッツ、そこの部屋だろう。とっとと解除してずらかるぞ。」
ガルシアは振り向いて、扉を見つめて言った。その後ロイドは部屋に入って部屋にあった自分の武器やエニグマ、荷物などを全て回収し、端末を操作してシャッターを解除し、ガルシア達と共に外に出て走り出した!そしてロイド達が森林道の出入り口付近まで走るとガルシアとアーネストが立ち止まった!
「ガルシア……?アーネストさん……?」
二人の行動にロイドは不思議な表情をした。
「―――馴れ合いはここまでだ。ここから先はてめぇらで行くんだな。」
するとガルシアはロイド達に背を向けて言い
「ここからは僕達が時間稼ぎをする。君達は気にせず行ってくれ!」
アーネストもロイド達に背を向けて剣を構えて言い
「え……………」
二人の言葉を聞いたロイドは呆け
「「………………………」」
ルファディエルとギレゼルは黙って二人を見つめていた。
「これでも一応ルバーチェの”若頭”でな。手下は勿論、あの会長だって放って逃げるわけにはいかねぇ。」
「僕は元々君達の逃亡に手を貸すだけのつもりだったしね。今までの罪も償っていないのにここから逃げる訳にはいかないよ。」
「ま、待ってくれ!アーネストさんはまだわかるけど、ガルシアはどうしてここまで付き合ってくれて………それに幾らあんたでもたった二人じゃあどうしようもないだろ!?だったら俺達も――――」
二人の答えを聞いたロイドは慌てた様子で申し出たが
「履き違えるな、小僧!真実を見極める……てめぇはそう言ったはずだ。捕まった仲間を解放してあのガキを取り戻すとな。………こんな場所で
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