第101話
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
アは不敵な笑みを浮かべてロイドを見つめて言った。
「なんだ……?」
「奥からみたいだが……」
見回りをしていた国防軍の兵士達はロイドとガルシアが収監されている部屋から聞こえてくる何かの音に気付いて部屋に近づいた。するとその時
「オラああああッ!その程度のガキがあああッ!」
「……ぐ……ゲホゲホッ………」
ガルシアの怒鳴り声とロイドの呻き声が聞こえてきた!
「喧嘩……いや、リンチか?」
声を聞いた兵士の一人は驚き
「おい、止めろ!何をやっている!」
兵士の一人は扉についてある窓を開けて怒鳴った!
「てめぇのせいで俺達は冷や飯を喰らうことになったんだ!このままブチ殺してやらああっ!」
「……ガ……ぐっ……」
しかし部屋からはガルシアの怒鳴り声とロイドの呻き声が聞こえつづけていた。
「………駄目だ。聞いちゃいない。仕方ない、踏み込むぞ!」
「ああ、警戒を怠るな!」
そして国防軍の兵士達は扉を開けて部屋の中に突撃した!
兵士達が部屋に踏み込むとガルシアがロイドを片腕で持ち上げていた!
「やめろ、ガルシア!」
「それ以上やると撃つぞ!」
ガルシアの行動を見た兵士達は警告し、警告を聞いたガルシアはロイドを地面に下ろした。
「クク……ハハ………俺としたことがつい、熱くなりすぎちまったようだぜ。」
「貴様……」
「ここに入ってからずっと大人しくしていたと思えば……いいから下がって両手を上げろ!」
「フン………」
兵士達の警告を聞いたガルシアはロイドから離れて両手を上げた。
「いくら人手が足りないとはいえ、同室にするべきじゃなかったか……―――おい、大丈夫か?」
そして兵士の一人はガルシアに銃を突きつけ、もう一人の兵士はロイドにかけよって尋ねた。
「……ぅ………ぁ……かはッ…………ゴホゴホ!」
するとその時ロイドは口から血を吐いて咳き込んだ!
「くっ……内臓が破裂したのかもしれん。とにかく医者を――――」
ロイドの様子を見た兵士が唇を噛みしめたその時
「―――いや、必要ない。」
ロイドは首を横に振って呟いて、一瞬で兵士を殴り飛ばした!
「ごふっ………」
殴り飛ばされた兵士は気絶し
「貴様―――」
それを見たもう一人の兵士は銃を構えたが
「らああっ!」
「がはっ……!」
その隙を狙ったガルシアの蹴りを受けて吹っ飛んで気絶した!
「はぁ………気が咎めるな。」
「クク、今更か?『俺を殴ってくれ』とか言い出しやがった時はトチ狂ったかと思ったが……なかなかの策士じゃねぇか。さすがは”叡智”の愛弟子だけはあるな?」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ